2016年2月4日木曜日

倭風希臘悲劇



悲劇とは・・・ 哀れみ、怖れを引き起こすことにより、これらの感情を浄化する。


希臘悲劇こそ西洋文学の濫觴。
知らずして西洋文学を語るべきでは・・・でも、怖いもの知らずな蝸牛庵は、
身の程知らずにも語るのですよ(笑)


希臘悲劇と倭の能楽とを比較するらしく先人たちが様々に論じておられます。
しかし、能楽は悲劇ではない。
亡霊が地中に向い、我が身の苦悩を訴え、
希臘悲劇の主人公は、天を見上げて、理不尽な運命に異議申し立てを行う。
いずれにせよ、最終的な感情浄化には共通点がある。
それが仏の功徳か神の意思をあるがままに受け入れる克己心かは別にしても・・・

ソポクレスのオイディプスは、こんなに面白いものだったのか。
やはり、食わず嫌いは良くない。
パゾリーニの「アポロンの地獄」で映画化されたが、
傑作である所以は、監督の技量よりも原作のチカラだ。


冒頭の警句は、アリストテレスの議論を読んだ言葉。
論じるだけの知力がありませんが、これだけは言えます。


不幸に生まれ、育った事は悲劇とは言わない。
よかれと思って行った事が悪しき結果を生む、加えてその連鎖が、悲劇であるということ。



三島由紀夫が絶賛した東映映画
曰く!これこそが希臘悲劇。天才の見る眼は鋭いなあ。

https://www.youtube.com/watch?v=QZwDDq8iiyA&feature=player_detailpage

↑ 

最高の任侠映画である博打打ちシリーズの「総長賭博」
問題のない動画がありませんでしたので、これでご勘弁。
TSUTAYAでレンタルが出来ます。




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