2019年8月19日月曜日

ゾウの時間、ネズミの時間、ミミズの時間



マルサスの人口論を再読した。
理性の時代の掉尾の一振ともいうべき名著だが、
彼の仮説が正しければ...
しかし、彼の生きた時代の世界人口は10億人だが、
今や60とか70億人ものヒトザルがひしめき合って未だに生きている。
一方で、一割以上が飢餓人口とも言われる。

要するに単純な理屈で...

飢餓貧困は性欲を阻害しない
人口は等比級数的に増加するが食糧資源は等差級数的にしか
増加しない

かかるが故に、ヒトザルは飢餓で滅亡する...
まあ、当たりはしない。
人類滅亡モノのSFのプロットにはないし、
それなりの工夫をすることになっています。


今日のお題は岩波新書の古典的名著なんですが、
本論はともかく、未来の動物性蛋白質はミミズが本流になるって
そんなツマラナイところだけは未だに覚えている。
つまり
飼料と獲得肉量のバランスは、牛、豚、鶏の順番で効率が良くなる
牛肉一キロの為には飼料が六キロ程度必要とされる。
限りある食糧資源の有効活用の為には、食肉三品を喰らうのは
贅沢で愚かしいってことになる。
出来るだけバランスのよい動物性を食べましょうって事で、
ミミズが推奨される。
昆虫食もその亜流かな?


個人的には愚かしいとおもうが、極端な菜食主義者が
闊歩する背景もある種の理由がある。
GMOは、どうも危険だし不安
だったら家計的な理由でやっている「豆腐入りハンバーグ」を
徹底的にやってみる。

食物由来だけの人工肉

この企業のビジネスモデルが大人気で株価の上昇がもの凄い。
しかし...この人工肉って普通のお肉より高いの(^.^)
味は美味いらしいがアメリカンの感想だからアテにはならない。
でも、和食の真髄でもある精進料理。
栄養バランスもよく美味しいがかなりお高い。

アメリカンの企業ですから、とうぜんGMO穀類を
使っているはず。
なんだか合成の誤謬みたいなはなし

食糧自給率が低い割に、ワガママをいい、廃棄率も高く...
古いもの食っても死にはしないから、倭人は案外しぶとく
生き長らえるに違いない。
戦後間なしの絶望的な食糧事情のなかで、餓死者続出なんて
新聞予想は見事に外れた。
闇米に手を出さなかった裁判官が餓死した「美談」が
有名ですが、いまどきは

渇しても盗泉の水は呑まない...なんて受けません。

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