2019年8月20日火曜日

この世界のもうひとつの片隅のフランスで



曲がりなりにも公式ウェブサイトでしょう。
配役の名前を錯乱するような配給元に委ねたのが間違いの元
こんな名作を粗末に扱って...地獄に落とされても助けてあげないよ。




だから、ユーチューブのアクセス回数は泣きたくなるくらいの回数。
別に泣きはしません。
優れた藝術に熱狂するファンは少ないが当たり前。


倭風にいえば...銃後の守り
理屈の多いフランス映画で農村部が舞台ならば、それはワイナリー
しかし、この映画では、時は第一次世界大戦
残されたオンナたちは、田畑をたがやし、小麦を植え、収穫し、
乳牛をしぼり...ひたすらにオトコたちの帰りを待つ。

個人主義の権化の国と言え、家長たる初老の未亡人が一家をしきる。
如何ともしがたい人出不足の中、やってきたのは、両親の顔も知らないが
うら若く働き者の女性。
家族同然になるのに時間はかからないが...
しかし、家長にとっては世の中、家族と使用人と他人しかいない。
夫が捕虜になった娘の不行跡のウワサをかき消すために
息子と相愛の働き者の女性を理不尽にも追い出す。

息子の子供を宿しながらも...アタシの子供なんだからアタシが育てる、アタシが守る
フランス人は、女も母も強い。

後期印象派と言うかバルビゾン派のような美しい農村風景の中で
大地に根を下ろした民草は生きて行きます。
外連味のないドッシリとした台形状の傑作

実に実に素晴らしい❣️❣️
こじつけめいたオチですが、
西洋は子供を前に抱き、倭人は背中に背負う。
前に抱けば、背筋を伸ばした様になり、後者ならば
俯き加減になる。
なんかそうなんだ!

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