意味不明な三題噺ですが、うまく起承転結となるかどうか...
摂津源氏の遠藤盛遠は粗暴で思慮の足りない北面の武士
袈裟御前なる女院に仕えるキャリアウーマンにのぼせ上がったのが
ことの始まり。
まずいことに袈裟御前は人妻で、夫は同僚の武士
相思相愛ですから不倫なんてとんでもない...
潔く諦めるのがモノノフの道なのですが、
アタマに血がのぼった盛遠は段平振りかざして言いよるばかり。
進退窮まった袈裟曰く...
今晩夫を殺してくれるならば...
勇んで寝所に忍び込み、一刀両断!
そこには身代わりの袈裟御前
さすがのアホも目が覚め、我を悔い出家
文覚と名乗り、その後は頼朝に平家打倒を促したりなんだかんだ
史実かどうかは分かりませんが、有名なエピソードとして
映画化もされました(原作は菊池寛の戯曲)
地獄門(ベネチアのグランプリ)
京マチ子さまが袈裟御前
長谷川一夫が遠藤盛遠
袈裟御前の夫が...山形勲(だったと思います)
グランプリ(正確には銀獅子賞)に相応しい作品かどうかは
疑わしいが、ともあれ羅生門、雨月物語と三作連続で
グランプリ作品の主演女優ってそんじょそこいらにはいません。
同じような魔性的なオンナを演じました。
白塗り二枚目が色悪を演じてもあまり様にならない。
後年悪役で名を馳せた山形勲が折り目正しい武士って
多少皮肉っぽい(^.^)
愛する者がいるのに邪恋で進退窮まり、我が身を犠牲にして
事態の解決を図る...これヤマトナデシコの鑑
このモチーフにインスパイアされたのが、
山崎ハコのきょうだい心中
きょうだいは掛け言葉と思われます。
京大
兄妹
いまでもあの学校の学生さんが歌い継いでいるのかどうかは
知りません。
アタシが百万遍の裏通りの安酒場で聴いたきょうだい心中は
多少の旋律と歌詞が違います。
はっきり言えば...春歌
多分山崎ハコ版が正調と思われますが、京都のトラディショナルソングでしょう。
歌姫のうたは暗い...とんでもない!
山崎ハコの一連の歌謡は、自殺者がでないのが不思議なくらいの漆黒の闇
そのくらさを突き抜けた先になにかがあるってこと。
0 件のコメント:
コメントを投稿