2019年8月17日土曜日
ピータールーの虐殺(承前)
ナポレオン戦争景気の終結以降の物価上昇と賃金低下は、
貴族層の安逸な生活にはなんら影響はなかったが、
労働者階級に壊滅的打撃を与える。
封建時代ならば百姓一揆か打毀し...なのですが、
曲がりながらも議会制民主制の国....のはずが、その実は
腐敗選挙区民主主義
マンチェスターの民衆の請願は単純
全ての男性に選挙権を
住民の数に応じた議員定数を
被選挙人はその選挙区から
毎年の選挙の実施
おもえば極東の島国の一票格差なんて可愛いものです。
倭国の第一回衆議院選挙は、19世紀の末あたり。
議員定数は三百人
小選挙区ですが、一部の二人区があり、区数は250程度
有権者数は、人口比で1パーセントあまり(早い話がアッパー富裕層クラス)
投票率は95%くらいかな?
民権派の台頭を抑えるためなにかと選挙干渉を行なったが、
国権派当選者は三割に満たなかった。
沖縄と北海道は有権者がいません(富裕層がいない)ので、
選挙区もありません。
納税なくして代表なし...とは実に分かり易い。
一票格差を調べようとしましたが、よくわかりません。
産業資本主義勃興前ですから、富裕層は農村部に多かったはず。
一方で地方は数百数千の得票を必要としたが、都会部では
数十票でも当選できた..なんて記述を読めば(典拠不明)
凄まじい一票格差であるが、総人口あたりでみると
案外平等だったのかもしれない。
富裕層だから保守国権派とは限らない。
自由民権運動を支えたのは地方の在野地主だった。
けだし、革命の中核はプロレタリアではなく、エリート層
レーニンもトロツキーも然り。
マンチェスターの民衆運動も富裕地主やエリート層が
平和的に主導しようとしますが、治安当局の意を受け軍が暴力的に鎮圧します。
絵に描いたようなプロパガンダ映画ですが、
その傾向的な部分をそぎ落としても、
静謐で抑制的、良き時代のオランダ絵画を彷彿とさせる
レンブラントライトをあびる映像は...藝術。
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