2020年12月1日火曜日

グレートギャツビーを「探して」




 ジョン・グリシャムの原作をハルキが翻訳

主たるテーマがフィッシュジェラルドの生原稿....で食指を動かさないようではプロ読書家の名がなく。

オリジナルタイトルは「カミラアイランド」...このままじゃいくらなんでも売れない。

しかし、なんとも芋臭い「グレートギャツビーを追え」はないと思いますよ。

だっからノーベル賞は貰えないとは言わないが、今日の名題のようにするヒラメキはなかったのかなあ。





価値ある「骨董品」盗難事案は数多あるが、稀覯本やその生原稿はあまり素材にならない。

倭国の時雨亭文庫の定家直筆本なんか垂涎だとおもうが、倭の文化遺産は残念ながらグローバル性は今んところ全くない。いくら国宝と胸張っても夜郎自大なんです。倭国の文化性を世界にアッピールするならば、今時のアニメなんかよりも.....

世界中の美術品専門の窃盗団が押し寄せてこそ、文化立国になれるのです。


さてストーリーはある意味で単純。

プリンストン大学が所蔵するフィッシュジェラルドの生原稿を生原稿が盗難に遭い、それを回収する狐と狸の騙し合い劇。

グリシャムにしては珍しく法曹界の人物の登場が少ない。その代わり出版業関係者のオンパレード。

それなりにおもしろいが、生原稿なんかのコレクションって楽しいかなあ?

初版本コレクターはまま居ますが、初版がどうした!

アタシは「茶碗」が好き。

桐箱に入れて遠くから眺めてもよし

箱から出して両手で愛撫するものいいし、

茶道具としてつかうのはもとより....

一番は、目の球が飛び出そうな値段の茶碗で、牛丼やお茶漬けを食べる楽しみ(^.^)

所詮は生活雑器。使ってナンボ。

割れれば、漆を使った金継ぎ....斬新な茶碗の風景が出来上がる。

古田織部のようにわざと割って金継ぎの風景を作り出すほどの倒錯性はないが、、、気持ちは多少理解できます。



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