2020年12月2日水曜日

阪神間モダニズム





 まあ早い話しが六甲山麓界隈での衣食住全般のスノブでハイカラなライフスタイルの事。

時代は明治の終わりから昭和の初め

着る物や食べるものは流行があるのでさておき、建築物の事。

基本は和洋折衷的な洋風建築。多くはたびたびの災禍で滅失してしまったが、風雪に耐えて....

偶々調べたものでご紹介しますのが「八馬汽船本社ビル」

アタシの下駄履きアパート界隈には「◯馬家」なる名家あるいは名家の末裔がそこそこおいでになる。

代表的なのは、辰馬....白鹿や白鷹ブランドの蔵元。戦前はかなりな地方財閥で、いまも隆々たるもの。

◯馬は、西宮恵比寿神社に出入りする家柄。

八馬さんは、元々は米商人。江戸末期に海運業に進出し、家運を上げたようである。お米連想で醸造業にも進出「多聞」ブランドのポン酒はそれなりの知名度があった。

因みに多聞は八馬汽船の所有船舶の名前でもある。

キャプション代わりの洋風建築物は、八馬ビルとでも言われていたのでしょう。

一階にはグループ金融部門である西宮銀行。二階が八馬汽船の本社がはいり、阪神間モダニズム建築の数少ない生き残り。

しかしながら、八馬家は財閥としては消滅した様です。

八馬汽船はNYKの子会社になってます。

醸造業は民事再生の果てに解散。多聞ブランド名だけは大関酒造に受け継がれた...がほとんど目にしない。

西宮銀行は、のちに神戸銀行の母胎となり....いまはどっかのメガバンクのパーツになりました。

このビルも、誰かの手にわたり....廃墟化はしていませんが、空き家状態です。

効果的な使い方を考えている最中なら、、実に嬉しいが....

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