2020年12月19日土曜日

武州血洗村.......草莽崛起

 


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来年の国営放送の看板ドラマの主人公は渋沢栄一。いわゆる「草莽の臣」の一人です。
明治維新なる性格の複雑な革命劇に登場した地方の富知識人的な富裕豪農層はその原動力となるが、ある種の「裏切られた革命」だった故に滅び去った階層。渋沢栄一もその一人のはずだったが....単なる行動的知識人ではなく、商業的な感覚が身の処し方を助けて、後世偉大な産業資本家と言われるようになった、、、と言えば美しいが、ある種の「裏切り者」です。

明治150年事業協賛かもしれないが、チョット時期ハズレだし、不徹底ながら市民革命であったと言う視座かな?
かつての大河ドラマ「獅子の時代」の思想性は望むべくもないだろう

武州血洗村は今の深谷市の一角。
渋沢栄一は本家(東の家)から分家に養子に出された系譜のながれだが、彼の才覚と偉業で、歴史的には此方が本流になってしまったようだ。
この手の家系の末裔には必ず「破滅的な芸術家」が登場する。澁澤一族も例外ではなく....

本家筋の.....澁澤龍彦






異端倒錯耽美退廃の文学者にして刑事被告人(早い話しが前科者)
渋沢栄一をググれば、豆粒のような遠景として澁澤龍彦は登場しますが、逆にググってもまた同じようなもの。
一族といってもその程度な関係にすぎない。
澁澤龍彦の周辺には、赤門あるいは仏文系人脈が蠢きますが、彼は政治的には徹底したノンポリであり、かかるが故に、悪徳の栄えの版元は悪名高い新左翼系の現代思潮社。一方で三島由紀夫とは親友だったそうで、澁澤龍彦の史伝「サド侯爵」なかりせば、三島由紀夫の戯曲「サド侯爵夫人」は上梓されなかった。


もう皆さん鬼籍にお入りになりましたが、澁澤龍彦は子供を欲しなかったらしく血脈は途絶。三島由紀夫はお子様は二人。
そしてサド侯爵家は....ワイナリーとして現存しています。マルキ・ド・サドなるブランド名で、倭国でも手に入ります。


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