ひと雨ごとににさくらが咲き、嵐がすべてを彼方に運び去る。
よく知られた芭蕉の一句ですが、アタシは脊髄反射的に、楓橋夜泊(張継作)の漢詩を連想する。
月落ち烏泣き 霜天に満つ....云々
季節がまったく違うのですが、鳥と烏を取り違えたとか、そのころウオノメやらタコの痛みでのたうち回っていたとか、、、まあどうでも無くしょうもないことなのよ。
麻雀のツモが悪い時にも、「ツキおちカラスなき」
なんて口走りながら、チー!
すると上家が「ウオノメタコになんとやら、、ロン!」
実にくだらない(^^)
真面目に、はるの始まりとおわりの私撰歌合
木々のこころ
はな近からし 昨日今日
世は薄曇り 春雨の降る(永福門院 玉葉集)
夕暮れや
花に嵐は飛ぶ鳥の
あすかみゆきの あとのあとさき(伏見天皇)
伏見天皇は鎌倉時代末期の頃帝位におられたが、歌人よりも書家として有名らしいがよくは知りません。
奥さまが永福門院。女流歌人として詩歌史上に名をなします。
素直でスッキリとした歌調。「世は薄曇り」からの下の句がひかります。
翻って旦那さんのほうは
言葉の韻を繰り返して、更に縁語掛け言葉の3D的なアラベスクは王朝詩歌の最後の輝き。この先にはもう行き詰まりしかないって感じいります。
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