恋情奔放
怨情多感、、、、はやい話が情熱的に恋に生きたとされるのですが、そんな密度や濃度の高い恋歌ばかりだと肩が凝る。
定時法でも不定時法でもいっしょなんだが、数字で時間帯を区分けするって無粋だねえ。
恋の世界の和歌を語るんだから、、、
あかつき(暁)
しののめ(東雲)
あけぼの(曙)
夜から明け方にかけての時間経過はざっとこんな感じです(ある気象予報士さんのブログのお写真を拝借しましたが、東雲は割愛)
東雲に 起きて別れし
人よりは
久しくとまる 竹の葉の露(玉葉集 恋ニ)
和泉式部の恋の代表作からすれば選外の扱いが普通。
でも素直でいじらしく味わい深いって思うのよ。
詞書がないと理解に時間がかかるのですが、以下「ケイタイ小説」風に解説すれば......
彼ってあけぼの頃までいてくれるといいのに、早々に帰っちゃうんだから。
まだ、始発まえなんだよ
次はいつ来てくれるかしらって、、、
でも、なんか忘れもの。
竹の葉の上にひとしづくの残り朝露を描いた扇
単に忘れただけ、、、それとも、俺の代わりに留め置くからって、思わせぶりに?
なんにしても、所詮薄情な男よりは「忘れ扇」の方がリアリティがあるんだわさあ。
でも、この扇ねえ、、どうしたもかしら?
しばらくご無沙汰したあとで、こんな事をかくかくしかしかLINEでもして、ゆうパックで送り返すかな(^^)
とかなんとかの長い詞書がありまして、原典は見てませんが、、、玉葉集にも載っています。
この和歌集は勅撰集最大規模ですから、恋部も五巻
この和歌は二巻に収録されていますから、この恋の破綻はまだまだ先のようです。
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