2023年10月27日金曜日

カメラを止めて

 



ワンカット映画なる技法なりジャンルがある。
ロクな映画文法のなかったサイレント映画の時代は当たり前の撮影方法。
その後の技術の進化で消え去って、、、、

ところが、ある種の効果を狙ってか、外連味かはたまた映像作家としての自己顕示欲だか知らないが昨今結構あるんですよ。

あるシーンだけを長回しでやるのはまあいいが、全編ワンカットなんて、、、やめてほしいなあ。

それに、セールストークで「ワンカット」なんて軽々しく使うな。


当たり前にわかる事だが、ワンカット映画の上映時間はスクリーンの中の物語の時間とおなじのはずだ。

また、その嚆矢であるロープ(ヒッチコック作品)の時代はアナログ機材ですから、最大撮影時間は長くて20分くらい

それに、テイクは一回だけなんて理屈としてあり得ない。技術を駆使しているに違いない

つまり、厳密にはフェイクワンカットなんです。






他にも色々あるんですが、どれも感心しないが、これはまあ面白かった。



ある種の密室殺人事件です。

ヘアコンテスト会場でカリスマ美容師が殺された。

容疑者は、競争相手のコンテスタントかモデルさんくらい

限定された空間と人物だけの舞台劇的ならば、適合性が高いし、本来はカットされるべき散漫で意味のないシーンは上手く割愛。

ちょっとしたテクニシャンです。




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