逢魔刻
芒手招き 葛はうら見(朱庵句集より)
昼と夜の一刻の蠱惑の時間、、、なんてお題の腰折なんだが、上手くまとまらない。
しかし、灰色の知の大伽藍から引きずり出したのは
半世紀くらい前の忘れ去られたロマンチックファンタジー。
....
出演はルトガー・ハウアーとミシェル・ファイファー、マシュー・ブロデリックなど。中世のヨーロッパを舞台に、悪の司祭の呪いによって夜は狼の姿に変えられる騎士と昼は鷹の姿に変えられる美女の恋人同士の運命を描いている。
....
まあ、こんなたわいのないおはなしなんだが、いつも二人はいっしょなんだが、一瞬たりともヒトザル同士であい見える事のないもどかしさ。
朝と昼、昼と夜、その瞬間に二人はそれぞれケモノとヒトザルの界を超える。
予定調和のエンディングだとはおもうのだが、、、
古典的な美男美女の哀しい恋
夜から朝にかけては、
あかつき
しののめ
あけぼの、、、なんて微妙な時間の経過を美しく言挙げしますし
昼からよるへは、その境目刻、、、魔界の巌の扉がほんの少しひらく。
黄昏....たそがれ、誰ぞ彼
ゆうなずめば、魔物怨霊も美形にみえるかも。
黄昏とは逢魔刻です。
壺装束なる市女笠を被り、虫垂衣で顔形を隠し、、、まるでヒジャブ(^^)
それが秋風に揺れて芒のように手招きをすれば、つい近寄りたくなるが、葛が裏葉をみせるように、、、
ただ恨めしいは伊右衛門どの、喜兵衛一家の者どもも、なに安穏におくべきか。
思えば思えば、エエ恨めしい、
一念通さで置くべきか
赤ちゃんの名前辞典を紐解いても
露(牡丹燈籠)
菊(番町皿屋敷)
の用例は多少あるのですが、さすがに「岩」はなあ
おまけに日本画史上最高の怨霊(幽霊)画の部分
上松松園の「焔」ですが、お岩さんではなく六畳御息所がモデルと言われますが、当時この画伯はドロドロ状態で鏡台に我が身を写し、、、とも
東博にありますが、どういう訳だか損傷激しく基本は非公開、、、だそうです
0 件のコメント:
コメントを投稿