2023年10月24日火曜日

アラビアのロレンス

 



よく分からない中近東問題。

しかし、したり顔でかの傑作「アラビアのロレンス」再鑑賞を勧める識者には唖然



当時のアカデミー会員が「史上最大の作戦」でなくこの作品を作品賞に選んだのは見識だが、ベストアクターはこの作品の男優ではなくアラバマ物語のグレゴリーペックへ、、、なんともなあ。

作品賞がアラバマ物語で主演男優賞がピーターオトゥールの方が、、、良かったのかも。


この映画はオスマントルコへの叛乱を使嗾支援する英国と英国人のお話しであり、オンナが一人も登場しない事は映画マニアの常識と同時にユダヤ人も現れない。

今のパレスチナ問題の遠因である英国の狡猾無節操な相矛盾する政策にはあまり触れることもなく「パクス・オトマニカ、、、オスマントルコ帝国による安定と秩序」なんかは歯牙にもかけず、ひたすらにアラブの諸族のいがみあい(辛苦は共に出来ても安楽は他人には渡さない)と、アラブの大義に裏切られた英国人将校の悲哀が描かれる。


うがった見方をすれば、かの識者の発言の裏読みをすするに、、、パレスチナからイスラエルを追い出したとしても、アラブ人同士の抗争が果てしなく続くとでも言いたいのでしょうか?


かつては「土地と平和の交換」という穏健で現実的な解決策が具体化しそうだったが、893の抗争と同じで、過激な跳ねあがりが手打ちを簡単にぶち壊してくれます。

けだし、一人の狂信的なテロリストは核兵器に匹敵しかねない。

寛容なんて概念が意味をなさなくなって、やはり圧倒的なパワーによる上からの封じ込め(歴史用語としては、パクスウンチャラカンチャラ)しかないのかな


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