2018年12月9日日曜日

百花遊歴(総括としての曼珠沙華)



塚本邦雄の掲題のエセーは、某華道の機関誌に連載されたもの
衒学極まりない文章を読まされるお弟子はお気の毒。
24の短文からなりますが、

ジキタリス
ダリア

以外は漢字和名表記である。
植物のカタカナ表記は、字面と訓の不一致は非合理的であると
植物学者達が言い出し、文化破壊的に強行した事が発端らしい。
誠に愚かである。

都内にある天才児育成で定評のある幼稚園
遥々と入園を求めてルブタンマダムや3ナンバーミセスが
行列を作るそうな...
園児のクラスには、よくある「つつじ組、ばら組、くちなし組」と
名うつも...

躑躅
薔薇
梔子

と書いてあるそうです。
頭のいい頭脳を作るには表意イメージトレーニングが
効果的らしい
その意味で植物学者の愚民政策に背を向ける...実に素晴らしい。


改めて、塚本邦雄が選んだ草花一覧を眺めています。
鬼才の選択は特異である。
やけに毒草が並ぶ
当たり前の花が登場しない

牡丹


女郎花

生花では禁忌とされる草花は外したのかとも
思ったが、そうではなさそう。
天邪鬼にも血の海を彷彿とさせる花を意図的に選んでいる。

曼珠沙華

アタシ界隈では、彼岸花といいます。
地方によっては、死人花、地獄花...ロクないい方をしない。

マンジュシャゲと入力変換すれば曼珠沙華となり
Wikiのヒガンバナが表示される。
でも、百恵さんの歌は、マンジュシャカ
字面と訓が一致するが、実は初めて知った読み方。

華は、ケ或いはゲと読むのが本来的な読み方。
華厳宗
法華経 が代表例。
お経は、かように呉音で読みます。
カは漢音ですから、新しい読み方ですが、昨今はこっちが主流。

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