2018年12月26日水曜日

王冠をかけるほどの恋


ロシアのロマノフ王朝は、徳川幕府➕明治の御代くらい
永らえた。
最後のニコライ二世は16代目である。
王朝の最後の統主は、どこでもドラマティックであり
御多分に洩れず複雑である。

ロマノフの最後は波乱万丈。
ニコライ二世は大津で匹夫馬丁の類に殺されかかるし、
ラスプーチンのおかげで統治のタガはゆるむし
ロシア革命で一家皆殺しにあうし...
それを思えば
マリインスキーのバレリーナとの色恋沙汰なんて
瑣末な出来事。
でも映画的にはつまらないスキャンダルこそが面白い。
だから所詮は大衆娯楽で東スポと変わらないのが映画。

かのマチルダは、ロシアのバレリーナとして名が残りますが、
連続して32回のフェッテが出来ない。
つまり、スワンレイクのオディールが演じられない。
この頃のプリマは、レニャーリ。
初めてオデットとオディールを一人で演じた。
映画にも登場しますが、意地悪で美人ではなかったらしい。

ロシアのプリマドンナって皇后陛下よりもある意味上の存在ですが、
マチルダは、どっちにもなれなかった。
お陰で1917年の七月に惨殺されずにすみ、
長寿を全うした。




しかし、ロシアのバレリーナって蠱惑的だから
クノイチの設定にもなります。
赤い燕ってなんだか凄そう。
知らなかったが、あのサスペリアって映画は、
ブラックスワンと同じようにバレリーナが登場する
ホラーなんだって!
決して一人で見るな!なんて言うから観たことがない。

やはり、バレリーナなる存在は魔性であり、
魔物との親和性が高いのです。

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