2018年12月24日月曜日

健全な第三者の良識




さまざまSNSの規約によれば「猥褻文書の開示」は禁止行為らしく、
規制も強化されたらしい。
なにが「猥褻」かって・・
基本的には「法解釈」の問題ですが、まず漢字そのものが卑猥だ。
かの「チャタレイ事件」では、有名な「猥褻の三原則」が提示され・・・

・通常人の羞恥心を害すること
・性欲の興奮、刺激を来すこと
・善良な性的道義観念に反すること

さらに「悪徳の栄え事件」では・・・

芸術的・思想的価値のある文書でも
猥褻文書として取り扱うことは免れない

とされちゃいました。
しかし、頑迷固陋な最高裁が渋々だと思うのですが「サデイズム」が、
芸術的にも思想的にも価値ある概念だと間接話法で認めたのは画期的なこと!

最後に・・・「四畳半襖の下張事件」では・・・

猥褻性の判断に当たっては、

文書全体をみて読者の好色的興味に訴えるものであるかどうか否かなどの
諸点を検討することが必要であり、これらの事情を総合し、
その時代の健全な社会通念に照らして、
チャタレー事件で示した「猥褻三要件」に該当するといえるかどうか判断すべきである。

っていうとります。
つまり、猥褻概念は時代と共に変化する。
また部分ではなく全体観を見ることが・・・大事ってことです。

とまあ、長い背景説明で「焦らせながら」・・・(笑)
社会常識のある皆様に「猥褻概念」の判断をお願いしようと・・・
しかし「防空壕の中とはいえ、良い子はご覧にならないほうが・・・」
いいですかあ・・・注意喚起しましたよ!!!
作者不詳ですが、永井荷風先生だとか・・・
文学作品としての評価は...

その構成や展開、さらには文芸的、思想的価値などを考慮に容れても(判決要旨部分)
つまり、小説として良くできており、
文学史的にもまた思想的にも価値があると裁判所はもうしています。




以下原文のままです。
でも一部マスクかけますね・・・防空壕の中であっても節度をわきまえませんと
再度警告しますよ・・・
良い子はご覧にならないほうが・・・
いいですかあ・・・
注意喚起しましたよ(笑)




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これぞと思ふ藝者、
茶屋の女中にわけ言ひふくめ、始めて承知させし晩の楽しみ、
男の身にはまことに胸も波立つばかりなると、
後にて女に聞けば、初会や裏にては気心知れず気兼多くして人情移らずと。
是だけにても男と女はちがふなり。
女は一筋に傍目もふらず深くなるを、
男は兎角浅くして博きを欲す。
女をとこの気心知りてすこし我侭いふやうになれば、
男は早くも飽きるとにあらねど、珍しさ薄らぎて、初手ほどにはちやほやせず、
女の恨みこれより始るなり。
おのれ女房のお袖、まだ袖子とて藝者せし頃の事を思出すに、廿三四の年増ざかり、
小柄にて肉付よきに目をつけ、折を計つて否応言はさず泊らせける。
其首尾いかにを回顧するに、女はまづ帯解いて長襦袢一ツ、
伊達巻の端きツと〆直して床に入りながら、
この一夜のつとめ浮きたる家業の是非もなしといはぬばかり、
長襦袢の裾さへ堅く引合せてゐるにぞ、
此の女なかなか勤めに馴れて振る道もよく覚えてゐるだけ、
一ツ破目はづさせれば楽しみ亦一倍ならんと、共まゝ此方から手は出さず、
至極さつぱりした客と見せかけ、
何ともつかぬ話して、時分をはかり鳥渡片足を向へ入れ、
起き直るやうな振りすればそれと心得る柚子、
手軽に役をすません心にて、すぐにのせかける用意する故、
おのれもこれがお客のつとめサといふ顔付にて、
なすがまゝに、
但し◯も吸はねば深くは抱きもせず、
元より本間取にて静に抜さしなしつゝ、
◯◯のよしあし、肌ざはり、肉付、万事手落なく瀬踏みするとは女更にも気がつかず。
いかに売女なりとてこの場合にいたりては、
男の顔まともに下から見上げるわけにも行かぬと見えて、
尋常に目をつぶり、男の◯さしにつれ◯をつかふ事稍暫くなり。
時分をはかりて酒を飲みすぎたせゐか、
これではあんまり長くかゝつて気の毒なり、
形を替へたらば気もかはるべしと、独言のやうに言ひて、
おのれまづ入れたなりにて横に身をなぢれば、
女も是非なく横になるにぞ、
上の方にしたる片手遣場なきと見せかけて、
女の◯をいだきみるに堅ぶとりて円くしまつた肉付無類なり。
およそ女の◯あまり大きく引臼の如くに平きものは、
抱工合よろしからざるのみか、
◯ツ這にさせての◯取は勿論なり、
膝の上に抱上げて居茶◯の曲芸なんぞ到底できたものにあらず。
女は胴のあたりすこしくびれたやうに細くしなやかにて、
下腹ふくれ、尻は大ならず小ならず、
円くしまつて内◯あつい程暖に、その肌ざはり網の如く滑なえば、
◯◯の出来すこし位下口なりとて、
術を磨けば随分と男を迷し得るべし。
おのれかくの如く余裕綽々として横取に行ふことまた稍暫くとなれば、
いかほど御義理一遍唯時貸すばかりのつもりでも、
そこは生身の是非もなく、夜具の中蒸すやうに熱くなるにつれ、
開中また潤ひ来りて、
鼻息もすこしづゝ荒くなるにぞ、
始めは四度目五度目位、後には二度目三度目位にぐツと深く○入れ、
次第々々抜さしを激しくすれば、
女はもうぢきお役がすむものと早合点して、
此の機はづさず、一息に埒をつけてしまはうといふ心なるべし、
両手にて男の胴をしめ、俄にはげしく◯をつかひ出せば、
夜具のすれる響、枕のきしむ音につけて、伊達巻のはしもいつか空解けたり。
遊びに馴れぬお客ならば、大抵この辺にて、
相手の女もよがり出せしものと思込み、意気地なく往生遂ぐるなるべし。
熱れども兵に馴れたるものは、
敵の計画を利用して、却つてその虚を衝く。
さても女、早く埒を明けさせんと急りて○をつかふ事激しければ、
おのづとその身も幾分か気ざゝぬわけには行かぬものなるを、
此方は時分を計り、何もかも夢中の体に見せかけ、
片手に夜具刎のけるは、後に至つて相手をはだかになし、
抜挿見ながら娯しまんとの用意なり。
このところ暫くして、女もし此侭に大◯つかひ続けなば、
いよいよほんとに気ざし出すと気付きてやゝ少し調子をゆるめにかゝるを窺ひ、
此方は又もや二三度夢中の体にて深く入るれば、
女はこの度こそはと再び早合点してもとの如く大◯になるを、
三四回の抜挿に調子を合せし後ぐツと一突深く入れて高く抜くはづみに、
わざとはづして見せれば驚いて女は男の◯◯指先にて入れさせる、
それにつれて此方も手をさし込み、毛がはいりはせぬかあぶないよと、
又抜いて、この度はわれを我手にて入れるをしほに、
そのあたり手暗りの所さがす振にて、女の◯◯指先にていぢり掛れば、
此の場になりて、そんな悪戯してはいやよとも言はれず、
だまつて男のなすまゝにさせるより外なきは、最初より此方の計略、
否応いはさず初会の床にしたゝか気をやらせて見せる男の手なり。
女といふもの誰しもつゝしみ深くお客に初めより取乱してか上るものは少し。
されば初めての客たるものその辺の加減を心得、
初は諸事あつさりと、十分女に油断させ、中頃よりそろそろと術を施せば、
もともと死ぬ程いやな客なれば床へは来ぬ訣なり。
口説かれて是非なきやうにするは芸者の見得なり。
初めての◯入に取乱すまじと心掛くるも女の意地なれば、
その辺の呼吸よく呑込んだお客が神出鬼没臨機応変の術にかゝりて、
知らず知らず少しよくなり出したと気がついた時は、
いくら我慢しようとしてももう手おくれなり。
元来淫情強きは女の常、一ツよくなり出したとなつたら、
男のよしあし、好嫌ひにかかはらず、恥しさ打忘れて無上にかぢりつき、
鼻息火のやうにして、もう少しだからモットモットと泣声出すも珍しからず。
さうなれば肌◯◯も◯巻も男の取るにまかせ、
曲取のふらふらにしてやればやる程嬉しがりて、
結立の髪も物かは、骨身のぐたぐたになるまでよがり盡さねば止まざる熱すさまじく、
腰弱き客は、却つてよしなき事仕掛けたりと後悔先に立たず、
アレ◯きますヨウ・・・・といふ刹那、◯すつて舌を噛まれしドチもありとか。
扨も袖子、指先にていぢられてゐる中、
折々◯をもぢもぢ鼻息次第に烈しく、
男を抱く腕の力の入れかた初めとは大分ちがつた様子、
正しく真身に気ざせし兆と見てとるや、
入れたまゝにてツト半身を起して元の本取の形、
大腰にすかすかと四五度攻むれば、
女首を斜に動し、
やがて両足左右に踏み張り、
思ふさま◯を開いて◯◯をわれから◯◯の奥へ当てさせる様子。
かうなつては何をするも此方のものと思へど、
猶大事を取るに如かずと、
口など吸はず、唯◯を早めて様子を窺ふに、忽ちがつくり枕はづして、
それなり直さうともせぬにぞ、もう占めたりと、を使ひながら半身起こして、
手早く長襦袢の前左右にかき開き、
親指の腹にて◯◯を攻むれば、袖子たまらぬといふ風に身をもがきて、
忽ちよがりの一声、
思はず高く発すると心付いてか、襦袢の袖にて顔を蔽ふ。
此方はますます泰然自若として徐に女の伊達巻解きすて、
緋縮緬の腰巻引きはだけて、◯房より◯◯までむつちりとして雪のやうなる裸身、
上なる電燈くまなく照すを打眺めつゝ、
おのれも浴衣かいやりはだかとなり、
女が両足腿よりすくひ上ぐるやうにして此方へすこし反身になつて抜挿見ながら行ふ面白さ、
何とも言へたものにあらず。
どうやら此方もよくなつて来さうなれば、
これではならぬと上になつて、浅く◯をつかひ、
只管親指のみ働かすほどに、女は身を顫はせ、夢中に下から持上げて、
襦袢の袖かみしめ、声を呑んで泣き入る風情。
肌身と肌身とはぴつたり合つて、女の◯房わが胸にむず痺く、
開中は既に火の如くなればどうにも我慢できねど、
こゝもう一としきり辛棒すれば女よがり死するも知れずと思ふにぞ、
息を殺し、片唾を呑みつゝ心を他に転じて、
今はの際にもう一倍よいが上にもよがらせ、
おのれも静に往生せんと、
両手にて肩の下より女の身ぐツと一息にすくひ上げ、
膝の上なる居◯臼にして、下からぐひぐひと突き上げながら、
片手の指は例の◯◯攻め、◯をかゝえる片手の指女が◯◯
に当て、
◯へと廻るぬめりを以て動すたびたび徐々とくぢつてやれば、
女は息引取るやうな声して泣きぢやくり、
◯きます
◯きます、
◯きますから
アレどうぞどうぞ・・・と哀訴するは、
前後三個処の攻道具、
その一ツだけでも勘弁してくれといふ心歟。
髪はばらばらになつて身をもだゆるよがり方、
こなたも度を失ひ、
仰向の◯◯になれば、
女は上よりのしかゝつて、
続けさまにアレアレ又いくまたいくと二番つゞきの○水どツと浴びせかけられ、
此だけよがらせて遣ればもう思残りなしと、静に気をやりたり。
さて拭く段になりて、女は用意の紙枕元にあるを知れども、
手は届かず、其身は◯◯の最中、長襦袢うしろにすべり落して、
腰巻さへ剥がれし丸はだか、
流石に心付いては余りの取乱しかた今更に恥かしく、
顔かくさうにも隠すべきものなき有様、
せん方なく男の上に乗つたまゝにて、
顔をば男の肩に押当て、大きな溜息つくばかりなり。
どうしたえと下から問掛ければ、
鼻つまらせ泣き声にて、
あなたどうかして頂戴よ、紙がとれませぬ、
取れねば拭かずともよいワ、重くてならぬ、
と下から女の肩を押して、
起きなといへど、
煌々たる電灯この侭にては起きも直れぬと見得、
猶ぢつとしてゐるにぞ、
入れたままの◯◯まだ小さくなる暇なきを幸、
そつと下から軽く勤して見るに、
女は何とも言はず、今方やつと静まりたる息づかひすぐにあらくさせて顔を上げざれば、
こりやてつきり二度目を欲する下心と、
内心をかしく、暫くして腰を休めて見るに、
女は果せる哉、夢中にて上から腰をつかふぞ恐ろしき。
擽つたくはないかと聞いて見れば、
鶉鵡返にあなたはと情なささうに言ふは、
若しさうであらうとも我慢して下さいとの心なる歟。
一度気をやれば暫くは擽つたくてならぬといふ女あり。
又二度三度とつゞけさまに◯をやり、四度目五度目に及びし後はもう何が何だか分らず、
無暗といきづめのやうな心持にて、
骨身のくたくたになるまで男を放さぬ女もあり。
男一遍行ふ問に、三度も四度も声を揚げて泣くやうな女ならでは面白からず。
男もつい無理をして、明日のつかれも厭はず、
入れた侭に蒸返し蒸返し、
一番中腰のつゞかん限り泣かせ通しに泣かせてやる気にもなるぞかし。
お袖兎角する中、茶◯にて脆くも三度目の気をやりしが、
此方はもともと蒸返しの無理なれば、一向平気にて、
今度こそ我慢せずともなかなか行きさうな気もせねば、
まづ入れたまゝにて横になし、女の片足を肩へかつぎ、
おのれは身を次第に後にねぢ廻して、
半分後取の形、抜挿電灯の光によく見ゆれば、
お前も見て楽しみなと知らすれど、
女は泣き脹らせし眼つぶりしまゝにて、
又いゝのよ、
どうしたんでせう、
あなたあなた、
アレわたしもう身体中が、
と皆まで言ひ得ず四度目の◯をやり始め、ぐツと◯き込まれる度々、
ひいひい言つて泣続けしが、突然泣き止むと見れば、
今にも息や絶えなんばかり、
肩にて呼吸をつき、両手は両足もろともバタリと投出し、
濡れ◯◯さらけ出して恥る風もなし。
此方は今方よりすこし好くなりかけて来たところ、
此分にて気の行くまで行ひては、それこそ相手のつかれ嘸かしと、
流石気の毒になり、
其儘相方ふきもせずうとうと一眠り。
目が覚めて顔見合せ、互ににつこり笑ひしが、其時女何と思うてか、
小声にて、あなたも行つてときく。
どうだつたかと笑へば、あなた人ばかりやらして御自分は平気なのよ、
ほんとに人がわるい、と内◯へ手を入れる故、其侭いぢらせて、
もう駄目だらうと言へば、大丈夫、あなたもちやんとやらなくちやいやよ、
私ばかり何ぼ何でも気まりがわるいわ、
と軟に◯◯を指の先にて撫でる工合、
この女思ふに老人の旦那にでもよくよく仕込まれた◯上手と覚えたり。
されどどうしたものか一物容易に立上らぬにぞ、
女最早や奥の手出すよりせん方なしと思ひてや、
ほんとにおつかれ筋なのね、と言ひながら潜るやうに後じさりして、
それとなく男の◯を静に嘗め、
やがて◯◯を口にふくみて、舌の先にて◯◯を撫でる順取り呆れた程上手なり。
今まで幾年となく諸所方々遊び歩きしが、
これ程の容色にて、これ程の◯上手にはまだ一度も出会つたことはなし。
今夜はどうした巡り合せかと思へば、
しみじみ嬉しくなり、
おのれも女の内◯へ顔さし入れ、先づ舌の先にて上の方の◯所を嘗め、
折々舌をまるめて奥深く入れては又上の方をなめてやるに、
女は忽ちうつゝによがり始め、
口の中なる男の◯◯唇にて根元を堅くしめてはこきながら、
舌の先にて◯◯を弄ぶ。
其心地開中にあるよりは又別段の快味に、此方も負けじと舌を働す中、
続けさまにぐツとこかれていよいよたまらず、
もう◯◯からと、腰を浮して取らんとすれど、
女啣へたなりにて放さず、一きは巧な舌のはたらき、
ウムと覚えず女の◯◯にしたゝか気をやれば、女も同じく気をやると見えて、
泉の如く出しかける◯水、頤より胸へとべたべたつたはる、
まして今度こそは後先の恨なく、
人には話されぬいやな真似仕尽して流石に夜が明けてから顔見合すも恥しきばかりなる。



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まあ、予想される結論
なじまない擬古文だから意味がよく分からない・・・って
変に伏字にしたもんですから、よけいに「卑猥」ですとか


しかし、この程度が「猥褻」だというのであれば・・・
団鬼六先生の「おにゆり峠」なんか、もっとそそりますし・・・
結◯彩◯さんのグロテスクな小説なんか悪辣非道としかいいようがない。
ちなみに「全体観を見ること」について、裁判所はご丁寧に解説まで
つけてます・・・

1)当該文書の性に関する露骨で詳細な描写叙述の程度とその手法
2)右描写叙述の文書全体に占める比重
3)文書に表現された思想等と右描写叙述との関連性
4)文書の構成や展開
5)芸術性・思想性等による性的刺激の緩和の程度、
6)これらの観点から該文書を全体としてみたときに、

主として、読者の好色的興味にうつたえるものと認められるか否か
なんだか、フィギュアの採点みたい。
技術点と芸術点にわけていま少し定量化してくれると良いのですが



ところで、伏字をちゃんと原典復活できる方には、相当な教養人・・・
あるいは好き者と判断されますので、
是非ともハッピーホリデーのお暇つぶしに・・

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