2019年10月5日土曜日
幽玄
最近の歌舞伎役者は古典を避けて、新作ばかりをやるって批判が...
確かにその通りだが、サブカルチャーたる歌舞伎
他の分野の素材を歌舞伎的に咀嚼することで、大衆の支持を
集めてきた。
しかし、重鎮ともなれば、古典素材をかくも咀嚼するのか!
やはり、若手は知力か足りない。
佐渡を拠点とする和太鼓演奏集団、鼓童
初めて耳にしたが、鬼太鼓座ならば知っているし、
その後継音楽集団らしい
玉三郎が芸術監督を長年務めています。
繰り返しますが、歌舞伎はサブカルチャーです。
能楽の素材をあまた換骨奪胎して飯の種にしてきました。
多くは、松羽目物と言われる能舞台もどきの舞台設定。
今回玉三郎が素材としたのが
羽衣
道成寺
石橋
基本、玉三郎の一人舞台なのは能楽のしつらえ
能楽には、オーケストラが付きますが、彼等は旋律を奏でず
リズムだけをとる。
その意味で打楽器集団をフィーチャーするのは理に叶う。
第二の主役が鼓童集団
いずれもが歌舞伎演目なのですが、玉三郎ワールドです。
羽衣は、ちょっと無理あったかも...
本能は爆睡を誘惑しましたから、あっさりと誘惑に負けました。
だから、論評はあまりしません。
素材と打楽器の食い合わせは悪くない。
道成寺ではお約束通りに鐘入りもあります。
鱗紋の帯締めた清姫は、大蛇に変身!
大蛇のぬいぐるみの中は...玉三郎さまかしら?
石橋は、歌舞伎では鏡獅子として演じられる。
あの首振りダンス
それを、初めてなんだろうなあ..玉三郎がやるのよ
寝ていては木戸銭がもったいない(^.^)
瞬ぎもせず...
歌舞伎の新しい可能性
誰もが挑めるものではないが、能楽のように
停滞することを宿命化された芸術形式ではないと言う
ことのようです。
さすが、玉三郎さま❣️❣️
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