2019年10月28日月曜日

仏縁




寒村陋屋の惰貓
二代続けて仏縁のおかげで、我が家に住み着いた。


墓参りの帰りの事
痩せこけた仔猫がヨタヨタと山道を横切ろうとするが、
力尽き、へたりこむ。
畜生を救う義務も義理もないが...

山川草木悉皆仏性
一河の流れ、これ仏縁

抱き抱えて我が家に連れて帰り...そのまま居着いた。
そのままシアワセに暮らし、天寿を全う

暫くして、一人のムラビトがボロ切れにくるまった
仔猫を持ち込んできた。
聞くに、村外れの古堂の縁下で泣いていたらしい。
これも仏縁とかなんとか言葉巧みに押しつけて帰った。


田舎の古民家はネズミの巣窟
とりわけ農閑期ともなれば、食い物に事欠く野生生き物は
家の中まで押しかけてくる。
ネコを飼うとは、愛玩とかよりも実用なのです。


二代目も老境著しく...三代目を思案中
ところが、仏の御慈悲だかたまたまの偶然か
三毛猫がさ迷い込んできた。
だんだんと図々しくなり、二代目のエサ皿に顔をつっこみ
二匹して仲良くお食事の日々

普通はエサをかすめとられると怒るもんだが、
いたって仲が良い。
まだ、飼うと決めてはいないが、
既成事実だけが積み上がっていく....

0 件のコメント:

コメントを投稿