全作品が30枚あまりのフェルメールを全て見たい!と仰る
マニアさまを多少存じ上げているが、
内心は....
秋田佐竹家伝来の絵巻物の最高峰のひとつ
没落し家産の切り売りの果て、家宝も売却の憂き目を見た。
オークション価格はざっと40億円(今の価値)
いまならどってことないのですが、一人で買おうって言う
太っ腹はいなかったってところが、国としての貧しさ...
というか、まだ美術が商品ではなかった。
今の値段があまりに異常!
やむなく36枚に切り刻み、当時のセレブ趣味人に
抽選で割り当てられた。
本件を主導したのが三井の益田何某
セレブ趣味人の大茶人だと思われていますが、
ただの文化破壊者です。
一番最初の買い手の名前は判明しています。
その後、各切り絵は流転し....聞き及ぶに
行方不明が二枚くらい(戦火にあったかも)
三分の一が個人蔵で所有者名が公表されない
最初から持ち続けているのは二枚だけで、
野村と住友(財団保有)
野村徳一の末裔がどうなったか知らないが、
住友家だけは生き残っています。
肝心の白水会メンバーはなあ...
まず全てが重文指定
切り刻まなければ国宝間違いなしの一品
アタシの見果てぬ夢のひとつが、36枚を
全て見ることですが、
先の理由でまず可能性がない。
フェルメールなんか目じゃないし、皆んなが持ち上げるほどかなあ?
たった二枚の風景画だけは、実に素晴らしいが...
今回京博で30枚ばかりを見る事が出来ます。
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