2019年10月23日水曜日

去年マリエンバートで


一体なにがあったの?
なにもなかったんじゃないの?
何かがあったと思い込んでいるだけ?
そう思い込んでるあなたは一体だれ?

芥川の藪の中にインスパイアされたといわれますが、
さあどうなんでしょうか。
ある種の不条理劇であることは間違いありません。


映画は藝術です。
大衆の支持を集めるかどうかはわかりません。
しかし、一定層のわかったつもり派がいますし、
分かろうと努力する派も含めれば、商業的になんとか
なるかもしれません。
製作後半世紀を経て、4Kデジタル版を作ろうなんて
至福の贅沢

監督はアランレネですが、彼に製作資金を提供しようなんて
セレブの道楽
エコテロリストに寄付するよりは遥かにマシです。

アランロブグリエがシナリオを書き
シャネルが衣装デザインを担当
ロケ地は、ドイツのどっかの古城

権威あるとされるキネ旬年間ベストテンの
1964年の第三位
あの当時だから...ヨーロッパ系の高踏映画が並びます。
いまなら考えられない風景。

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