ミナリとは、韓国語で「セリ」の事らしい。
春由来の食用草を我々と同じようにイメージするかどうかは判らないが、コリアン固有の比喩があるようです。
カリフォルニアで暮らす貧しいコリアン家族が一旗あげるべくアーカンソーで韓国野菜農場を立ち上げようとするが、、、辛酸を舐める。
移民....ロマンティックとは程遠く、やはり民族としての貧しさの間接証明だと歴史は教えます。
我々の先輩同胞も、ハワイに始まり南米、満洲と新天地を求めたが、故郷での生活が安楽ならばわざわざリスクを取り冒険をする....のはやはり限定的。
誤解が横行していますが、昨年の「パラサイト」は韓国映画ですが「ミナリ」はアメリカ映画です。
二年連続で「韓国映画がアカデミーを席巻!」なんてキャプションは誤解以前に無知の極み。
映画の原産地証明は誠に複雑怪奇です。
クリティカルな定義の説明はアタシでも無理。
基本的には「資金の出し手の国籍」で決まり、国際共同製作ならば製作契約で決まる....と不正確に仮置きして置きます。
ミナリはブラピの製作会社がコリアン系アメリカンを監督に起用し、アメリカ国内で撮影されました。
主要な俳優はコリアン系ですから台詞の多くは韓国語です....でもアメリカ映画!
実はアメリカには百数十万人のコリアン系が居住しているらしい。
コリアンマーケットをターゲットにした訳でも無かろうが、家族のものがたりとして普遍性があり、よく出来ています。
パラサイトと優劣を比較する意味はあまりないが、
ミナリは普遍性だが、パラサイトはコリア固有の病理性を描く。
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