明確な定義が難しいが、「ある種のイデオロギーやプロパガンダの為に史実等を捏造した文献」だと仮にします。
アタシの堕日記も結構な捏造や改竄がありますが、その意図は戯言の類ですから偽書にはあたらない。
例えば「コンスタンティヌスの寄進状」
四世紀の捏造であり、教権が王権に優位する根拠とされ、捏造が明らかになったのは千年以降あと。
中世的世界の基層をつくったようなものです。
あるいは「シオンの議定書」
ユダヤ人の世界支配の陰謀を語るものとされ...ユダヤ差別正当化の根拠となり、あのヒトラーも愛読したとされる史上最悪の偽書。とんでもない事に未だに真実だと信じる反シオニストが存在するから始末におえない。
さて倭国も偽書の宝庫だが、その程度が低くて底が浅く....騙される方が頭がわるいでお終いなんですが、未だに、これを信じている向きがあるらしい。
たいていは耳障りのよい....
定説の歴史は勝者の玩具。
敗者の真実は語られず、ルサンチマンとしてまたは稗史として
民間伝承として語り継がれ、ある時に文書に纏められて.....
まことにもっともらしい。
具体的に書名を挙げるのも馬鹿馬鹿しいが、古事記や日本書紀の神代編(歴史ではなく神話の部分)をさらに時間軸を引っ張り大袈裟にしたもので、、、コリのウリジナルを馬鹿にするのが恥ずかしくなるようなありさまで、漢字の祖は倭の神代文字にあり、、、
皇国優位史観を満足させてくれそうなある種の痴戯そのものです。
しかし、みちのく伝説ともなればルサンチマンそのもので、判官贔屓な倭人は、なんだか批判もしにくい。
阿弖流爲伝説
続日本紀に一箇所だけ登場する蝦夷の族長
新作歌舞伎にもなりました。正史に登場しますから実在はしたものの活躍の中身は判らない。
染五郎がかっこよかったですから、あれがドラマ的真実になりかねない。
東北には未開秘境のロマンみたいなものがあり、失われた先史的な先端文明なんかあった...とかなんとか言われると、、キリストの墓とかモーゼ十戒の石板なんかは流石に荒唐無稽だが、、、結構な知識人も騙される。
藤村某の石器捏造事件
信じ難いほど昔の石器がどんどん「発掘」され....
おかげで倭の考古学は瓦解したとアタシは思うが、学会としての反省や科学的な対策はやっている.......かなあ?
この山師の神の手で都合良く発掘されるなんて信じる方がおかしい。しかし東北という舞台装置のトリックに引っかかった。
東日流外三郡誌
古事記以前の神話的世界の偽書は、騙されるのは、騙されたい願望保守が支持層ですが、この十三湊の大津波で壊滅したとされる「古代みちのく王朝」については、結構持ち上げる著名人がいるのですよ。
まあ勝手にやってればいい
だって、アトランティスでもあるまいし、大津波なんかなかったと地震史は語ります
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