陳腐な書き出しですが.....「戦略的失敗は戦術では取り戻せないし、戦闘局面は餓島化する...」
いまさら「現役」に戻りたいとは思わないし、三顧の礼でもあのメガバンクのシステムには触りたくない。
アタシでなくてもいまの当事者ですらそう思っているに違いない。
統合合併以来十年おきに巨大トラブルを繰り返しています。統合初日のトラブルは折り込み済みの見切り発車の可能性が高いと思っていましが、頭取の失言が事を大きくしてしまった...システム障害よりも経営の障害ですから、開発技術者はむしろ被害者。
二回目は311の義援金振り込み処理のオーバーフロー。これも「震災」義援金でなければ、あそこまで怒りを買うこともなかったかも知れない。
既存三行のITベンダーロックオン状態のメインフレームを温存したままリレーコンピュータ方式で繋ぐって、かなりな綱渡りだし、オペレーションが煩雑なのは誰でもわかる。
それにそれぞれの開発言語まで異なっていたらしい。
メガバンクのメインフレームだから、あの開発言語のサンスクリット語....PL1だけだと思っていたが...。
そして満を辞しての四千億を軽く超える巨大システムの開発。何度も本番が延期され....出来た頃には使われた最新技術が陳腐化しているだろうと心底心配しましたよ。
やっとこさ、2019年にカットオーバー出来たのは慶賀の至り...で特段何もなく、、
しかし、やはりなんか陥穴があったようですなあ。
原因が明らかにならないが....立派なシステムもオペレーションが稚拙だとトラブルも起きる。
accessibility
通常は利用者が使い易いことを意味するが、システムオペレーターにとっても必要な概念だ。
それとも昨今のオペレーターの腕が劣化したのか?
やはり、巨大ITゼネコンの総動員が間違いだったかも?それぞれは優秀な開発技術集団だと思いますが、戦史に学ぶに....複数の名将が指揮するよりひとりの凡将の方がマシ。
しもじもの世界だと、、船頭多くしてウンチャラといいます。
ちなみに「2025の壁」とは
複雑化・老朽化・ブラックボックス化した既存システムが残存した場合に想定される国際競争への遅れや我が国の経済の停滞などを意味し、DXの勧めのようなもの。この年あたりにはIT人材がどんどん引退しサポート終了などによるリスクの高まりなどがこの停滞に拍車をかける....
経産省のレポートですが、あの霞ヶ関が能書垂れる立場や資格は無かろうし、恥ずかしいとは、、、
まずは隗より始めよ...だわ
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