曽根圭介原作のピカレストロマン「藁にもすがる獣たち」をコリアンが映画化。
原作はあまり話題はならなかったが、コリアン映画人の目利きに軍配!
原作を多少メイキングしているようだが、原作者得心とのこと
人生なり生活再建の原資はヴィトンのバッグの10億ウォン。
はした金とは決して言わないが、多数の命を犠牲にするまでの金額かといわれれば...まあ命の安い国なんですかなあ?
ストーリーは時間軸を微妙に錯綜させながら展開しますが、プロローグとエピローグが巧く繋がります、、ってあとから気が付くはなし。
人物群も絡み合うし、油断すると訳がわからなくなる
悪女に入れ込み、闇金に追い込まれる出入国審査官
グロテスクなまでに冷酷な闇金オヤジ
貢がせたカネをもって国外に高跳びしたい悪女
投資に失敗し、DV夫から虐待を受けるデリヘル嬢
デリヘル嬢に同情する頭の悪い馴染みのチャイニーズ
出入国審査官にまとまりつく高校の先輩刑事
家業の飲食店が立ち行かなくなりサウナのバイトと空港の掃除で認知障碍の老婆を養う夫婦
なんだかんだで七人の死者がでますが、生き残ったのは額に汗して愚直に働く夫婦だけ。
10億ウォンのバッグも夫婦の手に....この家族はちゃんと生活の再建ができたのでしょうか?
ちなみに認知障碍の老婆は、あの「ミナリ」でオスカー助演女優賞の栄誉に輝いた女優....申し訳ないがコリアン俳優の名前が苦手ですが、やはりな存在感は伊達ではない。
たまたまの偶然でしょうが、ミナリもこの映画も自宅が炎上するシーンがあり、何れもがこの老女がそのセンターなんですよ。
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