2021年6月22日火曜日

十八の瞳

 




松竹大船調定番の湿度100%。ひたすら涙腺を刺激する反戦映画の原作はあの壺井栄の小説。

感情でなく理性と論理に訴えないからどうしても底が浅くなるのが、この手の作品の致命的欠陥
未だに日本映画オールタイムベストの上位常連とは....まあこの手のランキングでは定番は無視しにくい傾向になるだけの事。

とりわけ記名投票だとそうなる。



ブータン 山の教室


小豆島の分校に勇んで赴任してきたオナゴ先生と違って、デモシカの若手教師。首都から遥々と八日かけて辺境の村に渋々やって来る。


教育は未来に触れる....ブータン国の教育理念だかどうかは知らないが、国民総幸福の基層には教育と考えているならば実に素晴らしい。

教育と鉄道が新国家の背骨と考えたのが明治政府。

知らなかったが清国から分取った台灣のインフラ整備にまずやった事が小学校の建設と公衆衛生...


半年余りの短い期間ながら、グウタラ若手教師は理想的な教育者に脱皮し、子供達も未来に手が届きそうにまで成長する....

標高五千メートルの辺境なんて想像に余りあるし、インターネットや宅配便のない世界はいささか辛い。

全く知らない社会だが....


箸やナイフフォークは使わないんだ。

電気は不安定なソーラーだけ

エネルギーはヤクの糞


しかし多少年齢がバラつくがひとクラスで生徒数は九人。

毎日八時半から三時までの授業

国語と算数はいいとして...英語も教える!

A is for apple. とか

それに、やる気のないデモシカですら初歩の英会話くらいはできるみたい。

プチびっくりは、国語の時間でブータン語の五十音順をメロディにのせて音唱するシーン。

なんと多少変調しているが、かの哲学者ルソーの作曲作品のメロディラインにのせているではないか!

一体なんだ?とおもうだろうが、オリジナルには歌詞がなくて世界中で様々な歌詞が付けられている。

倭国では


むすんで ひらいて てをうって ....🎵


残念ながら、このシーンに感動したのは、極私的プロ映画鑑賞家だけだったみたい

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