2021年8月21日土曜日

中島敦

 誰もが知っている国民的作家。

かれの「山月記」とかは、教科書に採用されていますし、ろくでもない国定教科書採用云々でなく、、、、
ウィキペディアの作風解説によれば

...
中国古代武人の苦難と運命
戦時下の知識人の孤独と苦悩
芸術家の自我と悲劇
存在の形而上学的不安
哲学的懐疑
世界のきびしい悪意

...

なんとも鬱陶しい文芸評論家の言(^^)




家系のことや後年の南洋地域での勤務を基層とする作品(大抵は過度に凝縮されたとしか言いようのない短編小説)が太宗をしめており、、、テーマなりを書けば文芸評論家的にはこうなるが「生きるという清々しさなり矛盾」を硬質的素直に小説にすればこうにしかならない文學のある到達の限界点を示します。

とりわけ、中華エピソードを素材にしたものは、、、実に素晴らしい。


全集といっても厚手の文庫本一冊程度だし、アタシは数少ない電子版でいつでもどこでも読めるようにしています。




お気に入りは....


山月記はもとより、弟子、名人伝....とか中華古典系。

そして忘れてならない「李陵」

戦前文学史に光芒を放つベストテン....にテイクアウトしないのは評論家として論外




無論、目利きの出来ない芥川賞選考委員達は、彼の作品群を無視してしまいました。

新人の登竜門と言われるが、龍に化けた新人なんか皆目見たことがない。

賞候補くらいが一番化けやすいのかな

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