世界の....と言えば
シャーロックホームズ
エルキュールポアロ
に決まるように、、、倭国限定ならば
明智小五郎
金田一耕助
何をもって名探偵ランキングの頂点にくらいするのか知らないが、大方のランキング表をみれば、人気あるいは知名度投票に過ぎない。
多くの事件に参画し、その解決に貢献すれば成績優秀ではあるが、それだけで「名探偵」と言うにはおこがましい。
コミックになり、映像化されれば知名度は高くなるが、それは単に時分の花。
百年後にまだ名が残り、愛読者がいるかどうか...
そして後発ランナーへの影響力
そうなれば、これらの探偵以外は一流とは言わない。
単なる亜流
シャーロックホームズ(又はオーギュストデュパン)
フィリップマーロウ(又はサムスペードかコンチネンタルオプ)
チャンドラーの創造したハードボイルド系探偵は、ハメットの作り上げた造形の大成者だが、ハメットのあまりに硬すぎる茹で卵は美味いものではない。
同じように、ホームズはエドガーアランポーの手になるオーギュストデュパン(フランスの没落貴族のなれの果てでたまたま警視総監の友人という設定)の後継者。登場作品が三作しかないもんで...涙を飲んでカッコ扱いにした。
この二人は百年後にも必ず残ると信じているし、その変異体はどんどん出現する。
がしかし....正統派にはその対極の異端派があってのこと。
法水麟太郎(現代の錬金術師とも陰陽師とも)
小栗虫太郎描くところの極私的な難解事件にしか登場しないが、前職は高級司法職員だったらしい。
あまりにエキセントリックなもので後継者が出来しない...がやっと陰陽師のテイストだけを中禅寺秋彦(京極夏彦作)をうけついだ。
限りなく知名度が低いが、そもそも映像化された事は皆無のはず...というか映像化するだけの技量や冒険心がないのが今の映画人。
王朝古典並みに膨大な字句解説やら引用脚注が付いている版がある唯一のミステリーというところが実にマニアック。
ある文庫版の解説を澁澤龍彦が書いてますが、、、曰く「学徒出陣した学生のバックパックの中には、岩波文庫の万葉集が入っていることが多いと言われるが、密かにかの「黒死館殺人事件」を戦地への道連れにした学生がいたらしい」と
真偽は分からないが、明日死ぬかもしれない地に赴くに、たずさえる一冊の本がこれねえ....
アタシでも、、、少し考えさせていただく。
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