2021年9月27日月曜日

カゼの季節

 春の風

夏の風
秋の風
冬の風

倭国の四季折々を具象するには、風と雨

けだし表現なり語義の多様性からも解ります。

しかし....夏の風は熱気と湿り気を含み肌にまとわりつくし、冬はお肌の天敵。

風というよりも「風邪」と同じように邪気を含む。




春はまだ穏やかで....南から春のかおりをのせて

此処でふと気になり(なんとかこの手の分野だと過誤の有無の感がそれとなく働く)

薫風って夏の季語なんだって!

浅学菲才だから、薫風南来って春の風景だと思っていたが初夏の情景らしい。

アタシの季節感には合わない。


和歌集でも夏部に風の歌はそう多くない。

秋の予兆みたいな歌われ方が多少面白い程度


例えば、、、かたへ涼しき風のふくらむ(躬恒)



ということで、秋は「かぜと夕暮」に如かず

名歌あまた、、なんですが、淫奔な稀代の才女の手にかかれば、語順まで倒置翻弄となる


秋吹くは

いかなる色の風なれば

身に染むばかり あはれなるらむ




常識的には、、秋の風いかなる色に吹き....

なんだろうが

目に浮かぶのは、晩秋に近い頃の夕方あたり

埋もれ火みたいな恋の名残りを身にまとい、、、かな

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