あえて反語的に...予算がなくてやりたいことがやれない苦労なんかよりも、やりたい事が検閲の縛りで表現できない.....このハードルを手練手管を含めてかいくぐることで藝術は進化した。
神戸の場末の映画街...淀川長治さんがこよなく愛した映画の聖地はいまや貧民さびれ街とまでは言わないが、かなり場末。
最盛期には「西の浅草」に相応しく、映画館だけで20館あまり、、、、
今や舟券売り場だけにはヒトザルが集まるが、、、
あとは大衆演劇場のおばちゃんだけ。
意識高い系な阪神間セレブ気取りの映画ファンには背を向け、ひたすら大衆娯楽に徹するB級品ばかりの上映館。
実はスクリーンは二つあり、片方は....まだあるんですよ!ピンク映画専門(プロ映画鑑賞家でも入ったことがない)
さておき、、、なんとまあ、イラン映画二本立て興行
80年代後半以降、キアロスタミ監督が注目されて、チラホラとイラン映画が倭国の意識高い系な小屋にかかるようになった。
所詮は大衆芸術なんだから、気取らずに娯楽性の中に社会性をビルトイン、、って当時は冷ややかに思ったものだが、やっと実作が追いついてきた。
駄文は後者の映画に限定します....
イランの隣国タリバン支配のアフガンは世界の阿片の生産量の八割。結果的に阿片の押収量の大半はイランの麻薬取締部門による。
つまり、イラン経由で世界中に伝播されるのです。
凄まじい闘争....これがメキシコが舞台ならば大量の血が流れるだけの殺伐とした風景にしかならないが、イランの風景はそれ以上に葛藤的。
捜査当局の活躍で密売組織のトップはネックハンギング。しかし、麻薬の蔓延は止まるを知らない...って絶望感で映画は終わる。
東京国際映画祭でいくつかの賞を得た佳作
毎度はシカトしていた映画祭だが、これからはチェックしてみるかな
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