2023年6月12日月曜日

紫陽花

 アジサイ、、、あるいはアヂサイ.....

王朝和歌の検索は神経をつかいますが、後者でないとヒットしなかった。


梅雨のころ、雨水をふくむ紫色の花はなんとも芳しく、、、詩こころをかき立てるはずなんだが、如何したものか?



王朝和歌素材としては、まず顧みられない。

万葉集ではたった二首

八代集収録は皆無(のはず)、、、何が気に入らないのだろう?


紫陽花の原産は倭國。

外来種じゃない。

想像するに、今我々が眼にする紫陽花は後年の品種改良種であり、原産種は詩こころをそそるような風情じゃなかったに違いない。

それに梅雨の頃は雨の中オンナ尋ねて、、、はなんとも鬱陶しい。

中華風に妻問婚じゃなくて、夫問婚の方が、、、って


著名な各歌人とも紫陽花の和歌が無いわけじゃないが、およそ勅撰和歌集には選ばれない不思議さ。

夏の部の和歌の構成としてハマりにくいということかな?なんせ特定の花をあれこれではなき百花繚乱風に次から次に色んな草花が登場するのです。



東野に 紫陽花咲ける 夕月夜

露の宿りは

今朝ならずとも(家隆)



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