ヒグシでなくホグシとよみます。
なんとも絶滅危惧種的な、、、いやいや危惧種ではなく絶滅したに違いないような狩猟方法
船首に篝火を焚き、寄ってくる鮎を鵜匠が巧みに鵜を操り、、、ならばまだリアリティがある。
比較的有名な「鵜飼」なる能楽の一節
貫之の、、、これも鵜飼の和歌のようです
篝火のかげしうつれば
ぬばたまの夜河の底は 水も燃えけり(玉葉和歌集)
さて、、、鹿って夜行性なんですか?
諸説あり、餌がゲットしやすい時間帯に活動するってことらしいので、昨今は昼行性
落語の「鹿政談」の鹿は早朝から餌を探し回っていたが、豆腐屋さんのオカラの桶を貪り食っていたために哀れにも、、、
別な夜行性でも構わないが、篝火がマナコに写り、メラメラって、、、まるで花形満と星飛雄馬の一騎打ちだわさ(^^)
長い長い前置きはここまで
和歌集の夏部。歌題は多いが収録数が限られますから、あれこれ深堀は出来ない。
一応、鵜飼に火串やら「夏の篝火」は歌題としては外せない、、、がさほどの和歌はない。
みかきもり
衛士の焚くひに 夜は燃え昼は消えつつ
ものをこそ思へ(よしのぶ 詞花集)
百人一首に採用されたが、、、まあねえ
落語のオチ程度、、、いやいや漫才の駄洒落かな
篝火ならば、先の貫之の鵜飼は秀歌だが、火串となれば、、、、この程度で勘弁願う。
五月山
弓末ふりたて ともす火に
鹿や はかなくめをあわすらむ(崇徳院)
この程度、、、という割には諦観とも儚くも見てはならない先の世なり運命をみたのかもしれない...かなり高踏な絶唱。
さすがに崇徳院さま
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