歴史学は学問だとは思うが、、、つまり「一定の理論に準則して体系化された知識や方法論」である事には間違いはないと思いますが、仮説の検証と実験による確認に馴染まない。その意味で学問としては自然科学的な厳密さに欠けるし、準則されるべき「一定の理論」自体がいかがわしく歪曲されている事も多々ある、、、から逆に歴史は面白い(^^)
どの学問の世界にも「定説」なるものがある。一般的に妥当と考えられる解釈(説明)を意味する。
いやしくも「定説」と名乗る以上、猫の目のように変わってもらうと困るのだが、歴史学の世界では当たり前のようにそれが横行している。
国史において一般常識的な「定説」の一覧は山川出版社の「高校日本史」にとどめを指す。
例えば、、、
厩戸皇子は実在したが聖徳太子は捏造である。
鎌倉幕府は「イイクニ」ではなくて「イイハコ」だ。
多少の解説なりが必要だ。
最初の定説は言葉遊びに近い。要するに様々な政治的功績を全て聖徳太子の手腕とするのは間違いというだけの事。もっとも聖徳太子信仰があまりに強固なため教科書表現はおとなしく全否定されるに至らない。
ある意味でセンシティブが学問的真実を歪めているともいえます。
武家政権の樹立とは、征夷大将軍就任という形式ではなく守護地頭なる全国津々浦々の管理者を派遣する権限を得た事と考えるのが昨今の定説。
つまり、1192年ではなく1185年だという事。
しかしいずれにも「樹立された年ではなく樹立が公認された年に過ぎない」との異論もあり、いつまで「定説」の地位におれるかはわからない。
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