2021年2月2日火曜日

人は石垣、人は城

 




またぞろ...浜の真砂は尽きぬとも、世に営業機密漏洩のタネは....

この手の事件が報じられると、必ず「スパイ罪」の新設論議。
国旗損壊罪よりも優先度が高いと思うが、今だって不正競争防止法の法益として規定されている。
保護要件が厳しいとの批判もあるが「権利の上で惰眠を貪る輩は保護されない」
クラシックローマ以来の法理であり、アタシは強く信望している。

スパイ罪って....俗称に過ぎないが、優れて言葉のイメージが悪い。エスピオナージュは孫子の兵法にも微細に論述される中華四千年の伝統的な戦術であり、スパイとは報われることが少ないが素晴らしい愛国者である。
そのアクティビティを毀損するような言辞を弄し、薄汚い職業だと思ったりするから、倭国は国際防諜戦では勝てないのですよ。



したがって次の議論は、システムセキュリティの強化
全ての情報通信機器(パソコンはもとより、スマホ、複合機、電話等)のログ把握と日々解析。
プライベート機器は記憶媒体を含め使用不可あるいはMDMの搭載が条件。
まあ、ITベンターの飯の種...

更に、機密漏洩対策の教育(別名は違反の怖さの恫喝です)、就業規則に残存条項も設けたり、機密保持契約で退職後も一定期間締め上げ、退職金返還要件を定める....

やり口は幾らでもあるし、管理体制構築はお手の物だが、、、実の所は懐疑的。
これらだけでは不充分。

....と言う事で、一番大事なことは「今日の名題」の通り。
システム経費や人件費はコストではない。戦略的な投資だし、粗末にすれば忠誠心は失われ叛乱が起きるのは当然....
被疑者は基地局設営に優れた技量をもっていたらしいので、なんか報われないところがあったか....被害企業はザマみろ!って...メディアは誰も書きませんがね。

ちなみに、多少うろ覚えなんですが、機密漏洩の教唆も処罰されたと思います(法人の代表者が関与していれば、両罰規定も適用できたはず)
司法取引は...出来ないならばやれるようにすれば良い!


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