ヒトザルを大勢集めて藝術を観せることが難しくなった昨今。
デジタルの力は新しい興行形態を日常化しつつある。
豊穣なコンテンツのデジタル力さえあれば....
こんな事は河原の筵掛けの舞台演劇が、映画やテレビというフォーマットに変わった事と大差はない。
いまや、歌舞伎やオペラもライブビューイングの時代なんですが、コンサートや美術鑑賞に至るまで。
鑑賞する場が小屋だったり、スマホの画面だったり程度の違いはあるが、映画創成期に比定すれば、シネマトグラフとキネトスコープの違い程度である。後者はエジソンの考案によるが、前者(スクリーン方式)に駆逐されたものの、スマホ画面で一人で映像を楽しむ時代はエジソン方式の復活でもある。
しかし残念ながら圧倒的なコンテンツ不足。
舞台やコンサート会場で予め劇場版製作を行なっていなかったツケがいまごろ回って来た。
METのオペラは、既に使い回しが三度目...ともなればもういいわ
歌舞伎も勘三郎一座と玉三郎だけじゃなあ
歌姫さまの劇場版ならば何度でも行きます!
なもんで、やむなく「アート オン スクリーン」
立体藝術の彫刻なんかはいささかしんどいが、絵画ならば、4K以上の映像は自分の眼で実物をみるよりも微細感がある。
この手の素材は、まずはダヴィンチから!....が御約束ですが、アタシがプロデュースするならば、フェルメールをとり上げる。
別に大好きでないが、ハンニバルシリーズ第二作にインスパイアされたから...
ストーリーとはあまり関係ないが、監禁されていたハンニバルの世話係のバーニーの夢は世界中に点在するフェルメールを全て見ること。
最後の一枚を訪ねてアルゼンチンに...そこで偶然に逃亡中のハンニバルとクラリスを見かけ、早々に出国、最後の一枚は見ずじまい...でこの小説は終わる。
小説ですからいくつかの「ウソ」がありますが、映像版ならば全作品公開も難易度は高いがやってやれなくはない。
思い出したが、ムソルグスキーの展覧会の絵
ハルトマンの絵画展をイメージして組曲にしたんですよねえ。こんな方法もあるが...聴覚から視覚にイメージ展開するのはかなり難しい。
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