2021年2月24日水曜日

阿古屋

 


ウィキにもない古典芸能ですが、オリジナルは浄瑠璃のようです。歌舞伎に転じてその後廃曲。
山場の難曲部分だけが「阿古屋」として残っていますが、最高峰の女形だけが演じる最高難度の遊女もの。アタシが知っている演者はたったひとりだし、古典芸能は伝承藝だから、彼に仮にも万一の事があれば...廃曲になりかねない....皇位継承よりも危機的なはなし。



古典芸能での人気者の一人が上総悪七兵衛景清。

平家の下士官ながら勇猛果敢。

将官が皆さん愚弄だから、散々苦労をするって人生。

さまざまな伝承をまとめ上げたのが、この通し狂言。

しかしあくまで伝承であって、遊女の妻がおり娘もいたらしいが、能では熱田だし歌舞伎では京都のオンナとされます。


平家滅亡の果て、未だ頼朝に一矢報いんと逃亡を続ける景清を探索するため、妻の阿古屋に「強度の尋問」を畠山重忠が行う....琴、三弦、胡弓を上手く演奏できれば許してやろうって、つまりは役者の芸尽くしを見せる演目。

同じような趣向の演目は能にもありますが、謡って踊ってお芝居もやり、楽器演奏までとは....実に大変


面白いかと言われれば....玉三郎は今後は指導する側に回りますから、ライブビューイングとは言え、今生の名残りとしてまなこにとどめたって事です。

途中睡魔に襲われて、琴の演奏は聞き逃した(^.^)



おまけのお写真は、粟谷師の「景清」の一場面で、
老人が盲目の景清、お隣が一人娘のなんとかチャン

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