2021年2月19日金曜日

モテすぎも不幸だということ

 片や摂津の伝承、今ひとつは下総の説話。

同じような話だが、後者の方が舒明天皇の頃だと時代設定も明解で事実らしく聞こえる。

オンナが二人のオトコに言い寄られ....グズグズしているうちに進退きわまり、ある意味で安易な解決方法を選んでしまうという悲劇。

今時ならば、女性蔑視感が底流にあるとかないとか言われそう。



この手の話はオトコひとりにオンナ二人だと、滑稽な修羅場になりドラマにならない。
灰色の脳細胞の引き出しをアレコレかきまわしてみても、例が思いつかない。
オトコ二人とオンナひとりならば、おフランスの芳香たっぷりな、


突然炎の如く
冒険者たち
二重螺旋の恋人...なんて名作映画が次から次へ。


倭国ならば、袈裟御前の悲劇というか災難

これは「地獄門」のタイトルでカンヌとアカデミーの両方で栄誉に輝いた。

リアリズムには縁遠いコンテンツなんですが、オリエンタルエキゾシズムが欧米人に受けたのか、、、よく解らない。



菟原乙女の悲劇は当事者の全てが自裁する事で幕が降り、塚に葬られたことになっています。

その乙女塚は史跡として残っていますが、過去の古墳を乗っとって僭称している模様です。

場所的には、菟原郡は今の神戸市東灘区から芦屋市あたり。この古墳の所在地と同じですが、能楽「求塚」だと、生田川界隈(新神戸駅あたり)に場所替え。

あまり他意はなくて、歌枕的な場所の方が背景が美しげだからでしょう。


0 件のコメント:

コメントを投稿