2022年1月25日火曜日

俳句についての小西甚一先生の講義

 無知でも構わないのよ

知らないことは知らないと素直に居直ればいいことだから(^^)
しかし、三十一文字歌謡との関連くらいは知っておかないとなあ

和歌の定義は難しい。

広義には「倭国の定型韻文詩」なんだが、短歌(三十一文字)だけが和歌でもないが狭義にはそういう定義もありうる。

俳句は連歌を濫觴とする「季語、切れ字をもつ十七文字の定型詩」とされる。

連歌は複数人が歌いつなげる鎖歌みたいなもので、最初の歌い出しを「発句」といい、これが単体で独立して俳句となった。なにかと約束事の多い一句らしい
一方で「俳諧」なる言葉もあるが、言葉の成り立ちから想像するに「戯れ歌謡」のスタイルだということ。

実は古今和歌集巻十九には俳諧和歌が収録されており、、後年の狂歌みたいな俗語を使う諧謔調。

まあ宴席での遊びなんだろう

連歌との関係でいうと、上品な連歌、下品な俳諧と大雑把に整理できる。


倭哥は本来「天地を動かし、人の心に和らぐ」呪術性あるものだから真面目に上品がもっとう。一方で何事にも、オンとオフがあるようにうたの世界も息抜きが必要、、、、かくて


和歌、連歌、俳句

俳諧和歌、俳諧連歌、狂歌・川柳.....と二つの系譜が出来上がった




以上が碩学小西甚一先生の著作の超訳

先生には受験国語の参考書、、古文読解法だか古文の研究法にはその節大変お世話になりました。

若くして一番権威のある学術賞の栄誉に輝いた反面、若い世代に受験のための古典の勉強ではなく、リベラルアーツとしての古典の習得を期待されたのでしょうか、大学受験教育にも力を入れられた立派な学者さまでした。学恩に改めて、、、


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