なんともおぞましいことに、香港を「南深圳」に改称しようとする策謀が進んでいるらしい。
無論、震源地は華北あたり
オーウェルの描く「1984年」は遠い過去のフィクションではなくて、今あるいは明日の現実になりつつある。様々な「言葉狩り」は巧妙精緻さを加え後を絶たない。
言葉狩りとは狡猾な言い換えや改竄をも意味するも、それすらあとになるとなにもわからなくなる。
「NEWSPEAK」とは、オーウェルのこの有名な小説に描かれた架空の言語。
全体主義体制国家が我々の知る言語をもとにつくった新しい言語である。
その目的は、語彙や思考を制限し反国家イデオロギーを排除し支配を盤石なものにすることとされる。
この「架空の言語」の基本原理は、表す言葉が存在しないことは考えることができない・・ということに尽きるということらしい。
自由の必要性を訴えたいとき、革命を組織するとき、
これを言い表す「自由」や「革命」といった単語がなければ自由を訴えたり革命組織をつくったりすることは不可能である。
我々の言語の限界は、我々の世界の限界でもある・・
神が言葉を創り給うたとはそういうことなのだし、バベルの塔の伝説もかやくということ
ナショナルシアターライブの「ハンサード」を観ながら、サッチャーと香港の事を考え始めた。
浅学菲才なもんで、よくわかっていなかった。
香港は、、、
香港島(南京条約で永久割譲)
九龍半島(北京条約等で99年間の租借)
新界(同上のはず)
その周辺の諸島(同上)
から構成される。
アタシの高校の世界史の先生もよくわかっていなかった、、、らしくて「99年間の租借という意味はつまりは永久と同じ」と教壇の上から訳知り顔に....つまり領土割譲の詳細を知らなかったようだ。
まさかサッチャー女史が同じな筈はなく、当時の取り決め通り「返すものは返すがそうでないものは...」を主張したらしいが、鄧小平の恫喝に屈したらしい。
現在の香港の苦悩はここに始まるが、、、香港島だけが英国領でやっていけたかどうかはアタシには判らない。
なんにせよ、鉄の女にあるまじき弱腰
しかし、、、これだけは解ります。「香港」という地名が消え去れば何が起きるか、何を起こそうとしているかってことだけは確実に判ります。
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