2022年6月19日日曜日

鶯の付け子

 うぐいすは春の季語(夏の季語向きの鳥ならば不如帰です)

しかし「鶯の付け子」ともなれば、仲夏の季語
仲夏とは陰暦五月頃ですから丁度いまごろにあたります。


ウグイスダニ、、、なる地名がある。一般にはあんまり芳しいイメージではない......



しかし、渋谷区にも鶯谷町がありまして、こちらも訓読み。関東は谷を「ヤ」と読む言語文化圏なんだが、その由来はウィキにも書いてますから再説はしないが、渋谷の方はその理由には得心しかねる。



雛の鶯を美しく鳴かせるトレーニングの為に美しく鳴く鶯に指導させる、、、これが「付け子」

鸚鵡に言葉を教えるようなものと思えばいい。

京都の鶯の方が美しく鳴く指導ができるのかどうかは知らないが、逸話としては遥々寛永寺の法親王が京都から呼び寄せたそうな


だから上野寛永寺近くの鶯の谷なる地名も「オウヤ」でなくて「ウグイスダニ」とみやびに訛る。


鶯谷(オウヤ)雅る あずま下りは 付け子かな


五音の季語はさておき八音ともなれば使い勝手が悪いもんですから、かなりひねりを(^^)

鶯谷に寄せての詠題の一句

普通ならば、初句の五音に句またがりにこの季語を使うんだらうが、、、狂言綺語師ですから(^^)

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