どうやら学部の後輩らしい。
競争部のレギュラーでもあったらしい。
金融業界から文筆の徒へ
ジャンル的にはビジネス経験に裏打ちされた経済小説を主とするが、小説として格段におもしろいと思うかどうかは、、、
しかし、これは実に読み応えがあった。
裁判官の世界を描く「モデル」小説
司法の巨人なる人物が登場しますが、きっとあの最高裁長官に違いない(御子息はアタシの勤務先の先輩で在職中に亡くなった)
どっちかというと、青法協をはじめリベラルな判事への共感を醸す筆法であり、コレが産経新聞連載とはさぞかし怒りの投書の山だったに違いないし、文庫として刊行される際には岩波ですから、、、これまた物議を(^^)
他にもモデルがいるに違いないが、その世界にいる方々は分かっているのだろうが、当然ながらSNSに書き散らかすようなリスクは犯さないから、アタシにはよく分からない。
それに比べれば、こちらはアパレル世界の栄枯盛衰絵巻物ですから、衝撃度は穏和。
一応アパレルもやっている企業の片隅にいましたから多少の土地勘はあるし、面白いエンタテインメントとして読み切った....が、なんとあの高踏雑誌である「世界」に連載されていたとはなあ
センターを張るのか東京スタイル社とサンエーインターナショナル(この二社だけは仮名で登場)一世を風靡したアパレルですが、野合の果て消えてなくなり、、、なんだろうなあ。けだし「興亡」であるし、ほかにもあのレナウンも消えたし、、、バーバリーの一本足打法だった三陽商会も風前の灯。
磐石と思われるオンワードやワールドですら危ないウワサの飛び交う業界。
アタルと面白いように儲かり、二シーズン続けてコケると取引先は身構える、、、リスキーとも言える業界だし、そもそもが高度成長からの波及的効果とデパートという販売チャネルだけに依存したのが結果として衰退の元。
デパートの上代と下代の差は平均値で35%。そんだけピンはねされてもアパレルは儲かったの....ものいいはさまざまだから「デパートとアパレルが結託して消費者を長年搾取」してきたとも
かつてのデパートは豊かさの象徴だしファンタスティックなテーマパークみたいなものだった(屋上に遊園地は当たり前で本格的な動物園があるデパートまであったらしい)
別に「衣」の産業は消えてなくなりはしないし、軽工業として途上国世界の垂直統合だけで成り立ちもしない。
素材の高度化には倭国に一日の長があるし(ホンモノのヒートテックやカーボンファイバーやら)ラグジャリーブランドに「素材産地表示」がお目見えする日はすぐそこに.....
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