一介のユダヤ人将校の冤罪事件なんかに倭人はさしたる興味を示さないのかなあ?
大仏次郎さんに「ドレフィス事件」なる史録(小説)があったはずだが、絶版だし公設貸本屋にもないみたい
この言葉(単語)はある思想性をもって語られるフランス語。
暗喩的に「真空地帯」のような場所、つまり闊達柔軟な思考や活動から隔絶された停滞した空洞のまがいの閉ざされた空間.....例示として適切かどうかは知らないが、中央省庁名門企業教育現場等々とりわけ公安や軍隊組織ではありがちなしかしあってはならないことが19世紀末フランス参謀本部で起きた。
軍隊内での機密漏洩事件の犯人にでっちあげられたのは大尉。反ユダヤ主義が吹き荒れる中「国策判決」で仏領ギニアに流刑。
しかしながら真空地帯といえ一隅を照らす蝋燭はあるわけで、組織圧力に負けず真実の究明に奔走するピカール中佐が映画の主人公(皮肉ですがこれがキッカケで最終的に閣僚にまで上り詰めた)
無論冤罪批判の論陣を張るエミールゾラも登場しますが、あくまで遠景。
しかし彼の「我れ弾劾す」なるフレーズは、残念ながら珍しくもない類似の事件の告発の常套句。
しかし、倭国では浅学菲才だからかもしれないが聞いたことが無い。
メディアやメディア関係者の気概やら、、このフランス語の発音が難しいとか語感がよくないからかも。
しかし、オリジナルタイトルもひどいが、これは原作小説がそうだということ。だからサブタイトルにはかのフランス語。
そのままカタカナ表記ではあまりに芸がない。
結構な力作なんだが、最初から観客を期待していない投げやりな興行宣伝
エンドクレジットを眺めていて愕然とした、
あのポランスキーの作品なんだ!
鬼才だし作風は嫌いじゃないが、、、、
度重なる少女への性暴力
前科者となったアメリカを離脱して逃亡者生活
欧州を拠点に平然と映画人活動
映像作家としての技量とプライベートをごった煮にして断罪すべきではないが、彼の場合はちょっとひどすぎる。
知っていれば、小屋に足は運ばなかった。
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