帝政ローマが成立し、人類が歴史的に幸せだった五賢帝期に至る間、帝国の基礎工事として、カエサルからティベリウスに至る英明なリーダーたちは、さまざまな仕掛けを講じ、、、無論その中にはローマの背骨である「ローマ市民」の数の維持も含まれる。
以下「三人子持ち法」なる異次元の法制度(女史の著作の曽孫引きです)
・子がない独身女性は、50歳を超えるといかなる相続 権も認められない。
・裕福な独身女性は、結婚するまで男にはなかった直 接税を収め続けなければならない。
・結婚し、第一子が誕生することで女の相続権が認め られ納税の義務は解消される。
・公職への登用は婚姻の有無、子供数の多寡が考慮さ れる。
・三人の子供を生んだ女は、家父長権から解放され経 済上でも男と同等の権利を持つ。
当時の結婚観なり女性の位置付けや地位を背景としますからそのまま現代に適用できるものでも、すべきものではないが「理念」くらいは尊重に値します。
結婚する(無論異性婚)、出産する、多産の実現、、、の段階に応じて「女性の地位なり価値」があがる、つまりオスザルと同等あるいはそれ以上の待遇が得られるという事だし、確か子女が4名いれば母親は左団扇で生涯暮らせたはずだ。
カネをばら撒くような真似はしない。
だだ、権利を与え義務から解放してあげるだけ、、、多分効果はあったはずだ。
だから300年この法制は微調整を加えながらも長らえました。
今の時代、男女同権、法の下の平等....なることは理念であり現実は甚だしい「不平等」がまかりとっていることは誰もか常識だと思っている。
その「常識」を覆す民法、労働法、税法の「非常識的に異次元なルール」くらいは憲法の理念を実現するもので合憲だし、その理屈に困るならば、国家存立に関わる重要政策という事で統治行為論を前面に押し出しても構わない、、、かなりな暴論(^^)
ローマ市民がローマの背骨だということは、国家や国民の安全保障に直接責任を持つローマ帝国常設軍の維持の為にはローマ市民の減少はあってはならないことを意味する。つまり「防衛力強化と少子化対策」は選択ではなく車の両輪であらねばならない、、、って事が倭國の選良達には何故わからない。
砂漠に水撒くような小出しの給付金なんかやめちゃえばいいの。
結婚して、子供を沢山産むと優先して実入りのいい正規職にありつけるし(能力に秀でていればが前提ですが)、納税義務からも解放され、、、、ならば、キャリアを捨てる事なく幸せな家庭をもち、物心共に満足な生活を満喫できそうって思うでしょうし、、、
金をかけずに制度的優遇措置で相当部分は賄えます。
でも、賢明な女性ほど実現可能性には懐疑的だろうし、さほどでもなくても政府にはなん度も騙された事は覚えています。