世に「司馬史観」なる、、、、共感をもって語る向きから苦々しく思う向きまで
左翼的史観からすれば、洗脳的著作物が売れなくなるし、己れの学問的立場を全否定されるようななんとも許し難いだろうが、日露戦争は帝国主義に対する防衛戦争だと、素直な歴史文脈の読みならそう思う筈だ。
十年ばかり前の国営放送のドラマスペシャル
動画配信サイトのサーフィン中にたまたま遭遇、他意はなくなんだが、一気見をやってしまった。
その当時から大河ドラマなるものがつまらなくなり、満を持しての三年がかりの超大作。
テレビ、映画、舞台等の実力派の役者を総動員。今時な人気だけのジャニーズ系紛いは登場しない。
しかし、子役とか脇役の目利きまで気が回らなかったようで、今でも耳にするのは、秋山好古の少年期を演じた染谷将太くらい。
明治帝は慣例に従い、歌舞伎役者(五代目菊之助)が演じている。
最後の帝国主義的侵略に対して、国力の差を物ともせず、国際社会の有形無形の支援を背景に、、、勝ったとは言い難いが負けなかった戦争実話
なんだか21世紀になっても同じような話が、、、、ホンマに二重写しに見えるわ(^^)
違いは、ニコライ二世はまだ優しげだが、、、あの大統領は悪党にしか見えないし、19世紀的騎士道の最後の輝きがまだロシア将校にあったということ。
個人的には日露戦争での殊勲甲は、スパイマスターであった明石元二郎大佐だと思っている。
ロシア革命や周辺国の反ロシアテロ行為に多額の資金提供を行った。その為に費消した金額は現代価値で400億円、、、一兆円なる説もあるが、これはどうかなあ?でも400くらいじゃすまなかったはず。
彼の功績は10個師団の戦力に相当すると言われる程だから押して知るべし。
因みにトマホークは一発五億円(^^)
彼の活躍の評価からすれば、足元にも及ばないおもちゃだし、彼くらいの成果を出すには、たった400発じゃとても足りない。
倭國の悪い癖で、華々しいフロントの白兵戦にばかり目が行くし、正面装備ばかりにカネを使う戦艦大和症候群
情報戦や謀略戦の軽視(あまりおもてに出せるものでもないが)は今に始まった事ではない。
戦費調達や世論形成とか会議室での戦いにも勝った所なんかも大事なんですが、、、報道番組でも殆ど語られないし、このドラマでも映像は限定的。
余談ながら、かの南方熊楠先生が大学予備門で、秋山や正岡、夏目、山田(美妙)と同級生だとは、、、小説ではまったく登場しなかったはずだし、漱石もはるかな遠景だった。
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