2023年5月10日水曜日

はなたちばなの、、、

 





五月まつ
花たちばなの香をかげは
むかしのひとの 袖の香ぞする(古今和歌集 夏部)


後世の詩歌に与えた影響の大なる事....読み人知らずだと和歌集には書いてますが、貫之のカメオ作品だと信じて疑わない。
この名歌の本歌取りたるや、、それだけで歌集が編纂できるほどの数だがオリジナルを凌駕するほどの作品がどれだけあるかは疑わしい。

はなたちばなの花言葉は「追憶」
何故にそうなのかの説明が稚拙の最たるものが花言葉だがこれだけは得心。この読み人知らずの和歌がモチーフに違いない。


さみだれに
花橘の香る夜は 月澄む秋も
さもあらばあれ(崇徳院)


かなり極私的で倒錯趣味。

さもあらばあれってかのみかどの常套句のようなんですが、超意訳をすれば、、、エ・アロール(^^)





さて、薫物の王朝文化の対極が香水の文化
薫物文化は風呂と行水の前に絶滅したし、香水の文化が倭国を席巻しているわけでもない。
やはり体臭はこまめにソープで洗い流すのが一番。

香水で誤魔化すのは宜しくはない....がやはりそこには文化的なものがある。
倭国では香り映画なんか手がけるような文化的映画人はいないが、西洋には香水テーマの佳作が結構あります。

枚挙にいとまないのだが、、、コレは如何?









0 件のコメント:

コメントを投稿