2023年5月7日日曜日

連合艦隊解散の辞

 



オリジナルは、明治38年12月21日の日付になっています。

明治の文体のある種の極みの一例ですが、アメリカ大統領の命による英文を先ずご紹介。

浅学菲才ながらアタシにはまことに古風な英語のように思えます。


Heaven gives the crown of victory to those only who by habitual preparation win without fighting, and at the same time forthwith deprives of that crown those who, content with one success, give themselves up to the ease of peace. The ancients well said:

“Tighten your helmet strings in the hour of victory.”


次に秋山真之参謀の筆になる原文
......
神明は唯平素の鍛練に力め、戦はずして既に勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、一勝に満足して治平に安ずる者より直に之を褫ふ。

古人曰く勝て兜の緒を締めよと。

.....


後年、禍々しい精神論のカノンとして凄まじいまでの災禍の元凶のひとつとまで言われた。

東條英機に至っては「勝利の意思は合理的計算を凌駕する」とまで、、、


孫氏の兵法書を隅から隅まで眺めても、書いてある事は合理性に裏打ちされた兵術だけ

立派な装備があっても勝利の意思が薄弱ならば勝ちは覚束ない可能性はないとは言わないが、竹槍ではB29とは絶対に戦えないのは公理


エンゼルスのホームランパフォーマンスだが、昨年は麦わら帽子みたいなのを被っていた。

今年は誰の発案か知らないが、黒塗十八間筋兜を被るようになった。

このエピソードをふまえてのことならば、実に素晴らしい👏👏👏


よりショーアップされたってコメントはあちこちで見かけるのだが、、、どうもこの故事とは関係なさそうだ。映像をみても兜の緒はしめていない(^^)

言われなくても分かってるっていわれそうだが、慢心とか油断とか、魂のダークサイドにいつ堕ちるかは皆目わからないのがヒトザルの業


win and helmet! 






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