最初の間違った刷り込みはおそろしい(^^)
いやいや、刷り込みではなく、そう思うような体感をしたのだ。
灰色の脳細胞の片隅に、渡辺京二さんのベストセラーではないがロングロングセラーなこの名作が、、、
映画の舞台は江戸末期(安政から万延)の下町
しかし、黒船も桜田門外ノ変も遠景にもならず、ただただ、寺子屋の師匠をしながら長屋に質素に暮らす武家の娘「おきく」と屎尿処理を生業とする若者の狂おしいばかりの端正な恋ものがたり
阪本順治の映像の世界と渡辺京二の文学の世界がモノクロームにクロスオーバーします。
日本に生まれてよかった
日本人でいてよかった
日本人に有り続けたいと思った。
江戸期は今風に言えば「完全リサイクル」なエコの究極の世界。紙屑拾いなる職種もあれば、汚穢屋も。
江戸市中で一荷五十文で仕入れて下総辺りの百姓に売りつける。
一番上等な汚穢は武家屋敷、、、ではなく、口の肥えた腕のいい職人長屋(^^)
そう言えば、野坂昭如さんはある時期自然農法に目覚めて茨城あたりの農家に入り浸っていたらしい。
その農家は、江戸期さながらの下肥栽培
ある日、お百姓さん曰く
あんたら、、、ウチの便所はつこたらあかん
都会人の添加物まみれの下肥やと野菜が腐るやろ
エコロジーの虚妄は、今に始まった事ではない。
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