2023年5月17日水曜日

永田町平成水滸伝(2)

 帷幕に謀を巡らすことを好む人種がいます。



俗に「黒幕」といいますが、エレガントには「灰色の枢機卿」と言えばわかる人は感心しますが、わかる人は少ないだろうから単に衒学趣味と思われます。


リシュリューの腹心であったジョセフ神父の異名ですが、倭國だと夢窓疎石か天海僧正を想起すれば良い。

政治に限らず何事にも「顕教と密教」がある。これも衒学趣味表現だから、わかりやすくいうと建前と本音、表と裏(^^)


実のところ、平成政治史は「灰色の枢機卿」の暗躍で右往左往したようなもの。

しかしスポットライトを浴びる事を嫌い裏方で権力を振るう事を好む性格ってある種の倒錯だし病的でもある。


灰色の枢機卿こと.....小沢一郎


田中派を強奪したのが派閥オーナーの竹下

組長代行が金丸、若頭がかの小沢という「金竹小トリオ」だが、政治スタンスなんかは時代を先取りした小沢イズムがバックボーン。

オーナーが首尾よく宰相となったがリクルートスキャンダルで立ち往生。しかし、意に叶う神輿が見当たらないからよく分からないが宇野へ、、、

しかし神楽坂の芸者妾の「ひと刺し」ぐらいで、、、

週刊誌スクープでは微動だにしなかったのにWPが報道でした途端に、、、、まるで角栄金権疑惑と同じですが、彼はそんな大物ではない。


海部も竹下派の支援で宰相へ(軽くて担ぎやすかったのだろう)しかし、神輿がかってに歩こうとしたもんで党内から総スカン。



総裁候補選別懇談で、歳下の灰色の枢機卿に呼び付けられる屈辱に耐え媚びるような愛想笑いのお陰なのか、赤門大蔵経済通の英語使いの才能かは知らないが、次の宰相となったのが宮沢。

しかし政治改革に本腰を入れなかったもんで、改革派の離党(小沢とか羽田)の大量造反や離党の結果、自民党は非自民なるブームに乗った新党連合に大政奉還、、、

ここに55年体制は崩壊し、細川を首班とする非自民政権が誕生した。

無論「灰色の枢機卿」の暗躍が功を奏したに違いない




To be continued 










0 件のコメント:

コメントを投稿