2023年6月30日金曜日

頑張れ!共産党

 



知らなかったが、、、公認会計士の監査義務があるのは、大企業(資本金五億円以上または負債総額200億円以)等だと脊髄反射しそうだが、さにあらず。

凡そ法人と名がつけば、一定範囲ではあるが罰則の有無はともかく義務付けられている。

学校法人

労働組合

農協や漁業.....


さりながら、政党法がない事が理由だと思うが政党は治外法権なのだ、、、というか制定の必要が叫ばれながらもその気にならないのは、ひとえに公認会計士監査を受けたくないからに違いない。

いやしくも政党交付金を支給されている以上は監査義務があって然るべき。

しかし、こんな話しは絶対に国会で議論にならない。交付金をもらっていない日共ですら「反対」する。


日共に於いては財務諸表は最高機密だそうです(誰だってお小遣い帳ならいざ知らず「有価証券報告書」レベルの情報開示なんかやりたくない)

残片的な情報によれば、収入の柱は「赤旗の購読料と寄付金」らしい。

赤旗は毎日版と日曜版があるが、心情的日共シンパが贖う日曜版で毎日版の赤字を補填している。

しかしひたすらにコミュニズムのドグマを頑迷固陋に墨守し無謬のパルタイの旗を下ろさない事(反省はしたフリだけで過ちを絶対に認めない)に、シンパの心は揺れている。

今ひとつの「寄付」だが、半分近くは議員からの歳費の一部又は相当な上納であると言われる。



つまり、支持層が赤旗の購読を躊躇し、投票行動に変化がおきる(所属議員の減少)と党財政基盤はダブルパンチの痛手どころではなくなる。

増収が困難ならばコストカットしかない。

千人内外と言われる党専従者の馘首と没収確実な供託金の抑制(立候補者の絞り込み)

身を切る改革どころか「骨を断つ」改革になり、、、果ては前衛政党としての自壊。


社民党の二の舞になりかねないが、社会党とは違い政治という舞台で一定の名演技を演じてきた。

それがなくなるのは、かつての任侠(あるいは実録)映画に

福本清三

川谷拓三

志賀勝、、、が出演していないようなものである。

いくら高倉健、鶴田浩二と並べてもそれだけじゃ映画にならない。

2023年6月29日木曜日

キントリ

 




あの程度、、、というのは性加害被害者に対して如何とは思うが、被害者だってこんな展開を期待したわけでもなかろう。
一家心中まがいの悲劇となったが、ほかにもなんか知らない「闇」があるのかなあ?

無理心中による「殺人罪」で立件の可能性だってわずかながらあるが、、、アタシのような酷吏ならば殺人罪で起訴、予備的に自殺幇助罪なんてやるかも....

著名な芸能人が殺人者なんて、稀有のこと(武士の情けですから氏名は明示しない)

知る限り彼だけなんだから、、大向こうをうならせ、有罪率に拘らないミーハーな検察幹部ならばなりかねない(^^)



自殺幇助罪なんて「微罪」ですが、社会的影響の方が大きい。

玉三郎が引退するそうです(同様な過去の醜聞が蒸し返される事を恐れた?)

文化勲章の目もなくなる、引退興行もなし、、、まさかなあ

仮にそうなれば、大名跡を担いで檜舞台をはれる役者はいなくなる。吉左衛門は逝去、仁左衛門は病み上がり。その上の世代はもう舞台は無理。

あの品行不方正な團十郎と猿之助世代まで若返る。

晴れて娑婆に出てきても、猿之助は舞台に上がるのはなあ、、 

不道徳は芸の肥やしといわれたが、いまや「芸を滅ぼすのは不道徳」



さて、この「呪われた映画」は撮り直しだそうです。

オリジナルの予告編やチラシは消えました。

魚拓を探したが、、、



誰が猿之助(総理大臣の役)の配役をやるのかは知りません。この作品はテレビ版シーズン1の出来映えは、さすがに名脚本家井上由美子さんと喝采したく、一気見をやってしまったが、次のシリーズからは段々に陳腐化。

よって、映画版もあまり興味なし。


作品に罪はないのに....ハリウッドのように、エンドロールにかようなテロップを入れればすむはなし。

けだし、不道徳よりも「コンプライアンスとやらが国を滅ぼす」嘆かわしい事態だ。



This is a work of fiction. The characters, incidents and locations portrayed and the names herein are fictitious and any similarity to or identification with the location, name, character or history of any person, product or entity is entirely coincidental and unintentional.


Allegations and scandals related to the performers and producers are completely unrelated to this work.



後段の部分はアタシの追記であり、実際にスクリーンでは観ることはできません

2023年6月28日水曜日

神と祀られ もったいなさや

 


十年以上前から「靖国合祀取消訴訟」が延々と争われ、、、多分だが原告敗訴で決着したはずだ。

控訴審では五秒で控訴棄却。
棄却理由の説明は必要でないのかもしれないが、かなり冷淡です(アタシだってこんな面倒な事案は秒速で片付けたい)
一審の請求棄却理由によれば

原告らが合祀に強い拒絶意志を示すことは理解できるとしつつも、強制的に信教の自由を妨害されない限り、他の宗教に寛容であるべきだとした過去の最高裁判決を踏まえ、今回の合祀は強制的妨害に当たらない


と判断している。

色々批判のある最高裁判決なんですが「権利を主張する権利は相手側のそれに寛容であれ」という立場は優れて良識ある立場ではないだろうか


過去の最高裁判決は自衛官の護国神社合祀が背景であり、靖国合祀裁判は原告が半島出身者。原告の心情や信条もあろうが「外野の支援者団体」のヒートアップだと容易に想像できます。

判例として固まった事案なんだから、訴訟権の濫用で門前払いでも良かったのに、、、




ある週刊誌の記事ネタ、、、

当人は真剣なんだろうが、奇矯なホラ噺しに見えてくる。

私財か浄財をかき集めるのか統一協会の援助なのか資金計画はしらないが、神社は勝手に創建できます。

祭神は、、、倭國は誰でも死ねば神仏になれますから適当な身代を鎮座させれば済む話。

当人のブログだかには、ケッタイな安倍氏の偶像の写真が掲載されている。

祭祀財産承継者への権利侵害は、、、最高裁判決からすれば、遺族の同意は必ずしも必要はないし、内紛まみれの神社本庁に傘下に入る義務もない。

ただ、宗教法人の認可を受けるには十年くらいの宗教活動実績がないとダメみたい。

既存の宗教法人の売り物がアレコレありますから、買えばすみます。


まあしょうもないはなしだと思うし、アベラーからの賛同の声も聞いていないし、、、

面白がってネタにしてみましたが、ネタがネタですから駄文の出来も宜しくない(^^)










2023年6月27日火曜日

定説

 



歴史学は学問だとは思うが、、、つまり「一定の理論に準則して体系化された知識や方法論」である事には間違いはないと思いますが、仮説の検証と実験による確認に馴染まない。その意味で学問としては自然科学的な厳密さに欠けるし、準則されるべき「一定の理論」自体がいかがわしく歪曲されている事も多々ある、、、から逆に歴史は面白い(^^)


どの学問の世界にも「定説」なるものがある。一般的に妥当と考えられる解釈(説明)を意味する。

いやしくも「定説」と名乗る以上、猫の目のように変わってもらうと困るのだが、歴史学の世界では当たり前のようにそれが横行している。


国史において一般常識的な「定説」の一覧は山川出版社の「高校日本史」にとどめを指す。

例えば、、、


厩戸皇子は実在したが聖徳太子は捏造である。

鎌倉幕府は「イイクニ」ではなくて「イイハコ」だ。


多少の解説なりが必要だ。


最初の定説は言葉遊びに近い。要するに様々な政治的功績を全て聖徳太子の手腕とするのは間違いというだけの事。もっとも聖徳太子信仰があまりに強固なため教科書表現はおとなしく全否定されるに至らない。

ある意味でセンシティブが学問的真実を歪めているともいえます。


武家政権の樹立とは、征夷大将軍就任という形式ではなく守護地頭なる全国津々浦々の管理者を派遣する権限を得た事と考えるのが昨今の定説。

つまり、1192年ではなく1185年だという事。

しかしいずれにも「樹立された年ではなく樹立が公認された年に過ぎない」との異論もあり、いつまで「定説」の地位におれるかはわからない。







2023年6月26日月曜日

まんとうのこと

 豚饅のこと

ある地方では、、なんとまあ「肉まん」と言うらしいが、間違いとまでは言わないが(^^)
かなりせせら笑っています。
牛肉文化の歴史のないエリアでは、豚だって肉の代表なんだ。
関東ローム層の牧草は牛さんのお好みではない。なんせ、、、すき焼きを頼んだら「豚すき」食わされたあの半世紀前の驚愕はいまだに忘れない。



そんなことはどうでもいいのですが、関西の「豚饅御三家」

無論、誰も肉まんとは言わない(^^)







特段味のランキングではないし、鉛の舌のアタシがそんな無謀なことはしない。

開業以来の歴史の順です。


実のところ、、、「老祥記」以外は食したことがない。

老祥紀なるお店があるのですが、こちらは「行列の出来ないロウショウキ」と呼ばれています分家筋

味が悪いとは言わないが、、、


豚饅とはある意味で単純で、豚ミンチとタマネギだけ、あとは味付けのレシピ次第。

高価な食材やらを使うものではないし、凝るならば外皮を如何にしてもっちりふかふかにするか?


さて御三家のこと

蓬莱551は旅行客御用達だし、地元では若者世代には圧倒的に人気らしい。

それなりの味なんだろうが、、、まあ敬して遠ざかる。

一貫楼は、たまたま足が向かなかっただけ。

先日買い求めに足を運んだが、、、縁がなかった。

やっぱり、阪神間セレブの真似して、、、南京町まで3ナンバーをサンダル代わりに、シックに着飾り苛立ちもせず並んで、順番が来たら


「冷凍で百個頂けますか?」









2023年6月25日日曜日

探偵マーロウ

 この手のランキングは食傷気味だし、上位常連も決まっています。

ソリャ「ベストテン」のなかに

ホームズ
ポアロ
マーロウ、、、を外すようだと見識を疑われるかよっぽどの天邪鬼と思われます


アタシはそう思われてもかまいはしないが、外しはせずに、あと.....


法水麟太郎

沢崎某、、、、をさりげなく入れますが、明智や金田一は歯牙にも(^^)



レイモンドチャンドラーの「ロンググッドバイ」の公式な続編(無論作者はチャンドラーではない)

作品としての出来栄えは読んでないのでコメントしないが、リーアムニーソン出演百本記念映画の原作になったそうです。



ハードボイルド系の最高の探偵はフィリップマーロウ

あまた映像化されてますが、ベストは....





マーロウ役者はたくさんいますが、お好みはこの三人。とりわけ初老になりくたびれた感じのロバートミッチャムが秀逸。

でも時代設定は1941年(ディマジオが連続安打記録更新中)

三つ数えろは「戦争が終わった40年代」らしいが、時代を印象ずけるものはないし、ロンググッドバイは原作の1949年を70年代に置き換えると言うアルトマン監督らしいひねり。


さてこの「探偵マーロウ」

時代は1939年のヒトラー全盛期

ロンググッドバイの続編なのに、、、10年もタイムスリップするんですか?

マーロウはかなり老けてます


いっちゃなんですが、リーアムニーソンって大根系で何やっても同じに見えるし、アタシにはとてもフィリップマーロウには見えない。

それに、ハードボイルドはファムファタールの質量で決まる。

ジェシカラング

ダイアンクルーガー、、、ではなあ(^^)

二枚看板ならばなんとかって考えたのだろうが無理だ。監督はニールジョーダン。80年代から90年代の演出の冴えは見られず、、、キャリアを毀損したかも


2023年6月24日土曜日

なつころも

 昨年にもまして夏の冷感素材のウェアが界隈を席巻している、、、アタシも愛用しており、確かに冷感には違いない。



しかし古典的には、夏衣装は....以下引用


紗(経糸二本が一組になり、そこに緯糸が織り込まれるごとに経糸がよじれ隙間を作る織り方)
絽(三本、五本、または七本ごとの緯糸に経糸を絡めで織る)
羅(よく解りませんが、古式豊かな複雑な織り方、、、だそうな)



はやい話がまことに上品な「シースルー」

下襦袢との色襲なんかもオシャレの手法なんだろうが、大抵はおとなしく白襲。

着てる方はさほど涼しくはないが、見た目はそう見えるし、そう見えてるだろうという気持ちで涼やかな気分にさせる。



夏衣

薄くや ひとのなりぬらむ

空蝉の音に 濡るる袖かな(俊成女 続後拾遺集)



続後拾遺和歌集って?? 後醍醐天皇の勅撰集だそうですが...観たことも詠じた事もない。

和歌集としての出来栄えは解りませんが、この和歌は定番の夏衣に相応しい技巧の粋をつくし、特段気持ちが涼やかになるものでもないが、オトコに飽きられたんだなあ、可哀想って。


なつころもはうすいのがあたりまえ

うすいと言えば、蝉の羽

羽が衣につきものの袖を連想し、哀しみの涙に濡れて薄いが故にしほるれて、あまつさえ蝉の声が傷口をしみこみ、、、薄情なオトコをただただ恨むばかりに落ち込んでいます。







2023年6月23日金曜日

土蜘蛛

 



似非素人能楽師も、馬齢ばかりを重ね、、、相変わらず上手くなるどころか、フィジカルな衰えは残酷なもの。

そんな時には、むかしの初心者向きの謡曲で「慣らし」でもやってみるかって


土蜘蛛(短いしスペクタルな分かりやすい演目)



衣通姫の和歌だと、古今和歌集にはあります。

伝説の美女だそうです。

古今東西、美女あまたと言うが「美が衣装を通り抜けるほど」って彼女くらい。加えて和歌の守り手である三神のお一人。  

けだし、才色兼備!


しかし、奇怪な和歌です。


今宵は彼がきっとやってくるわ。

だって、、、蜘蛛が巣を張っているのはその先触れだって言うでしょう。


謡曲(能楽の脚本)には、仏典、漢詩文、和歌を巧妙に引用しながら詞章を作り上げるのですが、、、「蜘蛛」が引用されるのは極めて稀。

蜘蛛は害虫を餌にするのだから、ヒトザルから嫌われるのは不思議なんですが、やはりルッキングが邪魔をする、、、のは今に始まる事ではないのだ(^^)


ストーリーは、病に臥せる源頼光に襲いかかる土蜘蛛を頼光が伝来の名刀で追い返し、おっとり刀で駆けつけた家臣一同が退治するアクション満載劇。



まあ、素人能楽師はやりませんなあ。

うごきのはげしい演目は難度が高いし、何よりも登場するプロのサポート役の数が多いと、コストが高くなります(^^)




2023年6月22日木曜日

夏の点描詩

 和歌集の夏部はもっと詠まれても良いと思うのですが、だからと言って上下巻に分けて収録歌数を増やすのは賛成しかねます。

今までのようにギュッと圧縮しているほうが、、、


過日は、火串、鵜飼、篝火で取り合わせましたから、けふは、、、




晝寝の微睡と稲妻(夕立の暗示)


うない子(童子)が

すさみに鳴らす麦笛のこゑに驚く

夏の晝臥し(西行)


はかなしや荒れたる宿の

うたた寝に

稲妻かよふ 手枕の露(良経)



どちらも勅撰集に落選しています。

西行の作品は、俳諧的で諧謔にみちていますから保守派からは無視されたのだろう。

良経の作品は彼らしく寂寞とした諦観はともかく、毎度の虚無の深淵がみえません。

しかしあたりを切り裂く光をあしらったカットバック技法は、、、アタシは好きだ。






2023年6月21日水曜日

世襲三代

 以下敬称は略します。




数多くのジャーナリストがあれこれ書いてくれているが、肝心の事が分からない。

どんな経緯があって婚族となったのか?


江戸末期から明治の時代は「家制度」今と違って多産多子ですから、長男が家督を継承し、以外は分家を立てるか養子口へ。

政治家系として議席継承には「三ばん」さえしっかりしていれば、さしたる苦労は無かろうものを、、、


岸・佐藤、安倍なる地縁だか血縁で結びついた政治家系。いつまで「世襲」が続くことやら


政治的「世襲」の明確な定義が有るのかどうかは知らないが、血脈の継承を担保に議席のリレーが行われていることだとしてみよう。

知る限り、この長野県の家系が最長不倒だと思います。


小坂善之助

小坂順造(善之助の長男)

小坂武雄(同じく次男)

小坂善太郎(順造の長男)

小坂憲次(善太郎の長男)


第一回衆議院選挙以来議席を世襲してきた稀有の例。

途中に空白期があったり参議院や貴族院に鞍替えしたりもしていますが、、、、それでも四代目で「売り家」となってしまった。




安倍家は、、、多分三代でお終いかも?

安倍寛は、大政翼賛体制に批判的ながら当選した帝大出のリベラル派。健康に恵まれず挫折。その不幸は総理総裁まであと一歩だった晋太郎にも「受け継がれ」....そののちの晋三の不慮の事件もまた然りかも。世が世なら、岸、佐藤も含めて養子縁組で血の継承を図るところだろうが、、、残念ながら少子化の時代だし、家制度もなくなれば、いくら家業とは言え嫌なものはいや。

とりあえず議席は家の子郎党だか誰かさんが継承したものの、山口の衆議院議席は減るから参議院中国ブロックに回るしかない。このブロックは減員選挙区が他にもありますから名簿上位にプロットされるのは本選挙当選よりも難しいらしいですよ。

選挙区も定数もなくなれば、、、まだ「売り家」があるだけでもましなんだが.....



佐藤家は、佐藤栄作、佐藤信二と世襲され、、、実は知らなかったが、信二の一人娘の旦那さんである阿達某は参議院議員当選三回の還暦オトコ。佐藤の看板背負うのが嫌だったか効能がないと見切ったか、、、、世襲三代目と言えなくもないが、佐藤家中興の祖となれるかどうかは、、、分かりません。

まあ三日見ざれば刮目すべきなんだがなあ



岸信介の家系は誠に複雑で、、、

岸家から信介たちの父が佐藤家の分家に婿養子に入り、次男信介、三男栄作が生まれたが、信介は元の岸家に養子縁組に出される。信介の長男には息子がいない為、信介の長女洋子の嫁ぎ先の安倍晋太郎の次男信夫と養子縁組。信夫は世襲議員となるが病気引退で長男信千世が議席継承。これで世襲三代目。

つまらない話題先行なんですが、ネットでは「信千代」と書かれていることが多い(^^)

先ずは閨閥つくりの嫁取りと雑巾掛けに励むことでしょう。



そう言えば、あの翔太郎クンと生年は同じ。おなじ学窓らしいから切磋琢磨して国民と国家のために粉骨砕身して、、、、

しかし、、、、、段々に「鷹のトンビ化」傾向にあるように見えます。






2023年6月20日火曜日

火串

 ヒグシでなくホグシとよみます。



なんとも絶滅危惧種的な、、、いやいや危惧種ではなく絶滅したに違いないような狩猟方法


船首に篝火を焚き、寄ってくる鮎を鵜匠が巧みに鵜を操り、、、ならばまだリアリティがある。


比較的有名な「鵜飼」なる能楽の一節


貫之の、、、これも鵜飼の和歌のようです


篝火のかげしうつれば

ぬばたまの夜河の底は 水も燃えけり(玉葉和歌集)



さて、、、鹿って夜行性なんですか?

諸説あり、餌がゲットしやすい時間帯に活動するってことらしいので、昨今は昼行性

落語の「鹿政談」の鹿は早朝から餌を探し回っていたが、豆腐屋さんのオカラの桶を貪り食っていたために哀れにも、、、



別な夜行性でも構わないが、篝火がマナコに写り、メラメラって、、、まるで花形満と星飛雄馬の一騎打ちだわさ(^^)



長い長い前置きはここまで

和歌集の夏部。歌題は多いが収録数が限られますから、あれこれ深堀は出来ない。

一応、鵜飼に火串やら「夏の篝火」は歌題としては外せない、、、がさほどの和歌はない。


みかきもり

衛士の焚くひに 夜は燃え昼は消えつつ

ものをこそ思へ(よしのぶ 詞花集)


百人一首に採用されたが、、、まあねえ

落語のオチ程度、、、いやいや漫才の駄洒落かな

篝火ならば、先の貫之の鵜飼は秀歌だが、火串となれば、、、、この程度で勘弁願う。


五月山

弓末ふりたて ともす火に

鹿や はかなくめをあわすらむ(崇徳院)


この程度、、、という割には諦観とも儚くも見てはならない先の世なり運命をみたのかもしれない...かなり高踏な絶唱。

さすがに崇徳院さま