2023年8月14日月曜日

あやしき、かなしき、くちおし

 


言葉遊びを

縁語的にしりとりが起承転結、、、してくれたら嬉しいが(^^)



今どきは、、、雨傘よりも日傘なんですが、絵になるのは雨傘(と言えばモネに失礼かな?)
ここいらあたりは個人の趣味


実はこの「奇妙な」ルノアールの絵画が大好きでして欲しくてたまらない。

残念ながら、少し大き過ぎるし(概算で縦200、横100)今の所有者がロンドンナショナルギャラリーだから売り飛ばす可能性は皆無だ

何が奇妙なのかは、あちこちに書いてますから略して、傘の和歌のはなし。


傘の歴史は結構古いのだが、実用的に使ったのは傘ではなくて笠(当然蓑とセットになる)

だから、数は少なくて「笠」の和歌だけ。

伊勢物語にも「鶯の花をぬいてふ笠」なるものが登場しますが、本日の歌題にあわないので略。

で、後醍醐天皇がクーデターに失敗し笠置の山中を逃げ回っていた頃の和歌


さして行く笠置の山を 

出でしより 

あめが下には 隠れ家もなし


太平記には御製になっていた記憶があるがこれはあやしい。あまり歌才のない側近の代作に違いない。

スメラミコト風の風韻に欠けるし、縁語掛け言葉のレベルが月並み。


本人の作品ではないが、太田道灌の「実のなき山吹の花」の方がはるかに風情がある

しかしこの和歌は醍醐天皇の御子である兼明親王の作である。


七重八重

花は咲けども山吹のみのひとつだに

なきぞ「あやしき」


後拾遺集では「悲しき」ではなくて、不都合だったとか心苦しいという意味の「あやしき」になっています。

ネット駄文の多くは、兼明親王作と知りながら「悲しき」と書く無神経さ。

この和歌の背景からすれば賤が屋の少女ならば「悲しき」だろうが、親王の立場なら「あやしき」が妥当。



ここから一気に硫黄島の最後の日に話題は飛びます。

数少ない英霊の名に相応しい皇軍の将星


栗林忠道中将の辞世の句


辞世の句としてはさほどのものでもないとはおもうのだが、なんとまあこの電文を受け取った大本営はあろう事か「悲しきは武人として余りに女々しい」とでも。最後を「悔しき」と改竄し公表するという暴挙にでた。

いやしくも辞世の句を勝手に添削するのは、、、そんな冷血動物のような連中が「神と祀られ、、、」本当に分布相応なもったいなさだ。

国の為 重き努を 果し得で 矢弾尽き果て 散るぞ悲しき

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