2023年8月9日水曜日

教養動画片

 



今時、、、「教養」なんて、品位ある知性というよりもアナクロ的な揶揄の対象、、、とまでは言わないが、極めて限定的な使われ方しかしない。


大学での「教養学部」は影を潜め、警察学校で「民主警察の本質と警察の責務とを自覚し、職務に係る倫理を保持し、適正に職務を遂行する能力を修得すること」だと言われますと、、、けだし絵空事(^^)


18から19世紀にかけては、ドイツ文学の保守本流はBildungsroman。

主人公がさまざまな体験を通して内面的に成長していく過程を描く教養小説なるものが幅をきかせ、ゲーテ、ヘッセ、トーマスマンとか。昨今はまず読まれないし、この時代の小説で読むならば、不義密通姦淫満載のフランス風俗小説に限る(この分野は未だに根強いファンがたくさんいます)


かつてはドイツ文化がもてはやされ、倭國でもさまざまな「教養小説」が若者の必読書となった。三太郎の日記、次郎物語、、、そして「君たちはどう生きるのか」作者の吉野源三郎は岩波文化人のひとり。



今回のジブリアニメは、、いってみれば「教養動画片」

というか、ジブリアニメ自体が主人公の自己成長の物語を主軸ですから、この作品にことさら吉野源三郎の作品名をもってくるのはあざとい。相変わらずのジブリファンタジーワールド。ファンは涙するんだろうが、、、アタシは昔からハマったことないし、、、でも米津玄師の主題歌はなかなか良い。



作品の評価は賛否両論だろうなあ、、、と言うか「よう解らん」と「わかったフリ派」あとはジブリならば何でも素晴らしい組という論外族に大別され、、、、






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